百道、西新地区は、ここ数年で、たくさんの建物が建ちました。そのなかで、西南の中学,高校、大学すべてにおいて、芯のある建物作りをしているように感じています。設立時の赤レンガの洋館を今も学院のシンボルとして、大切に保存し、新しい建物にもそのデザインを継承していこうという姿勢がみえるのは私だけでしょうか。美しく、飽きることのないこの学校のたてものは、地域の文化に大きな影響を与えるとおもいます。守るべき価値ある建物を持っていることはすばらしいことです。福岡には、九大,福大,九産大など「建築科」があります。西南はありません。しかし、間違いなく計画性のある、思想をもった、調和の取れたキャンパス作りをしているのは西南です。建物が人や地域に与える影響は、大きいものです。簡単に、安易にそして適当に建物を建てるべきではありません。まして、予算ありきなどと言う考えだけで建てるものでもありません。「建築科」を持ってる大学が、しっかりした建物思想のもとで、キャンパスを造り、その地域の街づくりに影響を与えつづけるべきだと考えます。もちろん、住宅もそうありたいものです。