なぜつぶれないのだろう

我々のような家づくりをやっていると、うまくいくはずがないと福岡の著名な偉い人、数人から以前言われました。オーナーに我々のデザインを提案して、一緒にいい作品を創ること、家は美しくないといけないこと、職人にも考えを聞いて、参考にすること。すべての責任は我々が負うこと。家はオーナーと我々の共有財産として、見守り、お互い年月とともにお付き合いを深めていくこと。われわれにご相談があれば耳を傾け、いいアドヴァイスを送る努力をすること。新規のお客様のご案内をさせていただくこと。偉い人は「どうすれば利益を上げるか、会社を大きくできるかということを考えなさい。」と言われました。わたしにとってはくだらないことで、心になにも響きませんでした。自分のやりたいことを必死でやって潰れたらつぶれたで何の後悔もありません。お金も人もいない中コーディネーターといろんな修羅場を超えてまだやれてます。いい家やいいオーナーとたくさん出会いました。誇りです。えんぴつを握れる限りやりたいと思います。最近偉い人と会う機会があり、「えー、まだやってるの。」といわれました。作品集をお見せすると「よく頑張ったんやね。でももうけんやろ。」どこまでも魅力のない悲しいおっさんです。こんな人に相談した自分の馬鹿さ加減も反省します。今は誰よりオーナーとコーディネーターを尊敬し信頼してます。仕事は自分なやりたいことをやって人の役に立つことです。

 

着工前のやるべきこと

宗像の新築における確認申請提出しました。改定後でくだらないことばかりさせられもっが嫌いになりました。住宅ローンの手続きにおいては、銀行のわがままさに立腹状態です。役所も、銀行も何様だと思ってるのか大嫌いです。整地工事を行い、水曜日に地耐力調査です。オーナーはご入居者の所をご案内しました。4件目の案内です。ご入居者が良くしてくださり、感謝しています。多くのオーナー同士が家づくりを通してお知り合いになり、行きかうようになっていくことが楽しくてなりません。11月着工です。

世界陸上

陸上に目を向けることは世界陸上やオリンピックです。日本での開催で多くの観客が国立に詰め寄り日本選手に大声援です。皆選手は「こんな大声援の中で競技して鳥肌ものでした。幸せを感じました。ありがたいとおもいます。幸せです。」ほとんどの選手が感激の声でした。プロ野球選手などは毎日3万、4万の観衆の中で試合をして、それが当たり前のようにふるまってます。くちゃくちゃとガムを食べ、唾を吐き、だらだらした態度は好感が持てません。真摯に試合に集中し、スポーツマンシップを守っている大谷にファンは魅せられます。ただ日本のスポーツ中継の在り方も考えてほしいと思います。タレントはいりません。そして絶叫型のアナウンサーはうるさうだけです。

怒りが頂点

確認申請を提出するのに、くだらない法改正のせいで時間もかかり、申請時間も長くなり今まで以上に我々の仕事の邪魔になり、オーナーはお金がかかります。役人に聞いてもぶっきらぼうな態度で、「お金がかかろうと決まりだから。」という始末です。その結果が箱のような黒い家、白い家でみっともありません。銀行ローンセンターは法改正があったことも知らず、相変わらず、国民の家づくりを応援することもなく、今、新築件数は減り、増改築に目は向いてます。マンションや建売、企画住宅を家と思ってるのか、家を買うという表現ばかりします。家は建てるものです。確認のためには図面を創り打合せをして、書類作成計算など我々が作成し、役所に提出してなんだかんだとくだらないことでいじめられ。それから住宅ローンです。どちらかで許可がでなければ、設計確認料は建たないのにオーナーが我々に払うか、われわれがタダ働きかです。役所も、銀行もしったことではないそうです。はっきりそう言われたので怒りが頂点です。自分のことしか考えてなく、国民に奉仕する気持ちなど全くありません。相変わらず自分たちを特権階級と思っているようですが、残念ながら私はそんな仕事を軽蔑してます。本物の家を知らない連中が、何の自分 の意見も持たず、給料と年金だけを頼りに自分を売ってます。生きがいもなく、人の役にも立たず、哀れな人生です。国のやることもばらばらで内需拡大と叫ぶ各省庁もいれば、家を建てなくなる法改正をする馬鹿もいるし、銀行はどうしたらお客様がローンを組みやすくするかと考えず、投資屋に成り下がってます。なんだか中国やロシアのような国のようです。規制すべきは役所と役人、銀行の態度であり、彼らのしつけです。

 

ご入居者との時間

 ここ数日は福津の家の改修でした。無事終わり、素敵な空間がよみがえりました。ご夫婦とお話しする時間がたくさんあり、ご用意いただいた食事をいただきながらいろんな思い出話から、今後の家について語り合えました。ほんとにこの16年大事にしていただいています。ありがたいオーナーです。わたしの息子が家を建てる際参考にさせていただいた家です。家一軒一軒に出会いからデザイン、工事、メンテまで物語があります。この物語が我々の財産です。小さかった女の子3人がいまでは、母になり、仕事で重責を任され、立派にこの家から巣立ってくれたことも我々にとってうれしい限りです。きょうは目の前が海の家にもよらしていただき、お茶をいただきながらお話をして、事務所に帰りました。

 

楽しむため

 昨日は新築打合せの後、ご入居者案内で またお客様同志の交流ができました。 お客様とともに楽しめてます。わたしたちの家づくりは、とにかくお客様と楽しむことです。デザインがいいのは当たり前でたのしむためには、勉強を続けなければなりません。一言でいうと住み手も作りてもプラス思考が大切です。家が器と考えれば、たかが家ということになりますが、家族と笑いながら、生きていくための住みかと考えれば、大事な空間です。「なぜか落ち着く」「居心地がいい。」「好きなものに囲まれている。」「どこより家が一番。」子供が巣立ち、子供がときどき帰ってくる気持ちのよりどころでもあります。 sどんな家を創りためまだまだ頑張ります。

 

リタイヤしてる連中

 昔の仲間の多くは、リタイアして悠々自適のようです。うらやましいとは全く思いませんが、なぜそれができるのか不思議です。旅行に行ったり、ゴルフに行ったりしながらも、今一つ充実感がないという人もいます。「人間全く働かないようになると、つまらんばい。」といったり、「もう今更働きたくない。」と言ったり様々です。リタイヤしてる人の多くは、健康にきずかい、散歩やプールやジムにきちんと通い、週何回か病院に行ってるようです。ルーティーンがあると安心するといいます。「あんたいつまで働くと。」若いときから人一倍はたらいてきとるのに・・・・。でも人さまからまだ期待されてるということやから幸せたいな。」とにかく動ける限りはこんな楽しいことから離れることはありません。まだまだやりたいことチャレンジしたいことがたくさんあります。オーナーとの作品作りは格別です。

 

結婚の価値観

私と同じくらいのお客様になると、私と同じで今の若い人の考えの違いに違和感を覚えてらっしゃいます。入浴の際奥様がご主人の下着やパジャマを用意してるとなぜそんなことまでするのかというそうです。寝ないで帰りを待つことも不思議に思うらしいのです。最近結婚した若い夫婦には考えられないようです。食事の後かたずけや、洗濯、掃除、育児や平等が当たり前という考えのようです。平等とは同じことをすることではないはずですが。ある奥様は「頑張ってる主人の世話ができることが幸せだと思うんですよ。」とおっしゃいます。家庭を守るという言葉よりいい家庭をお互いを尊重、感謝して作るということにつきます。でも「主人」という言葉も風前の灯火らしいです。もうしばらくすると結婚という制度もなくなり、一人で生きる時代になりそうです。女性の多くは優しさを男性に求め、男性は「ただ優しくなろうと努力する。」気を使いあいながら結婚という形を守っているのでしょう。私には誕生日や記念日の度、毎年何かを送ることなどできるはずもなく、昭和を生きてよかった。

 

入居者打ち合わせ

宗像、 福津、大岳、糸島、有田、筑紫野、鳥栖、黒崎、香椎、・・・・。ご入居者の所で打ち合わせが続きます。人間関係が出来上がり、遠慮なく楽しく打合せができます。 デザインはもちろん、いろんなご相談もお受けするようになりました。話を消化して報告、連絡、相談を繰り返す方はすごく成長されとても魅力的です。70近く一つの仕事で生きていると皆、話も経験も豊富です。苦しい経験、騙された経験は生き残った今、役に立ちます。お客様の魅力に圧倒され続けながら仕事をさせていただいてます。とはいえ、いつ仕事がなくなるか、体を悪くするか、わかりません。だからこそまっすぐにしごとを続けます。作品集を見たとき作るときの多くの物語が浮かんできます。オーナーと笑いながら思い出話ができることが何よりです。コーディネーターと毎日飽きもせず、魅力的な家と、オーナーの話をします。

 

住宅に文化がない

 短期間で住宅の概念が様変わりして、景気によって「大きな生活」とうたったり、「ローコスト住宅と言ったり、リフォームの時代と言ったり、その時その時の金もうけに大変です。プレハブ全盛期から地場企業、そして増改築業者・・・・。行き当たりばったりで仕事をしてると人の成長もなく、敷いては住まいの文化が育ちません。今は黒い箱のような家ばかりです。だんだん悲しくなります。時間をかけて育んだ技術がないので日本の家には文化がありません。戦争から80年いちばん住宅が成長せず、後退さえしています。住宅にデザインなどほとんど必要ない文化です。我々のオーナーが「美しい家を創ろう。」という我々に賛同くださり、家づくりから引き渡し後の生活まで楽しんでいただき長い年月までお付き合いいただいてます。何よりありがたいことです。