働く人生

わたしの父母は、働かないと生きていけない時代でした。わたしの時代は緩やかでも、お客様との責任を果たすには働くしかありませんでした。何より、大好きな家づくりを自分達流でやるにはしゃにむに働くしかなかったのです。力足らずの前の会社から上手に逃げるわけにも、ごまかしながら家づくりをすることも自分に唾することになるのでできません。とにかく働きました。わたしごときの力では人の何倍も働かないと成果は残せません。働き方改革、最低賃金・・・・何を言っているのか理解できません。日本は働け、働けの国です。高市さんはわかってない。自分たち内閣が働いてどうなることもありません。国民に働け、働け、頑張れ頑張れというメッセージを送らないと。すべて自己責任。今お金を持ってる人。投資などで金を増やしている人など必要ありません。生きてる間の金は、死ぬ間際、世の中に還元して死ぬのです。土地も金も所詮国のものです。生きてる間だけ自分なものなのです。

 

自分の生きてきた世界

 息子がシンガポールに連れて行ってくれました。久しぶりの海外です。思いのほか出国,入国が簡単で、換金も全くせず、車もアイフォンで呼び、すべての支払いはカード、どこに行くにも事前に予約と支払いをすまし、快適です。私がアメリカに行ってた時代とは大違いです。息子のおかげでもありますが今は自分の生きてきた世界はありません。世界中を飛び回ってる息子に言わせると、まだまだ不便は多いといいます。小さいころからアメリカやオーストラリアに連れて行ってた息子におんぶにだっこで招待してもらい、シンガポールのグーグルにも連れて行ってくれて、世界中から来てる多くの仲間にも会わせてくれて、ランチも食べました。すごい会社です。飛行機もビジネスに乗せてくれましたがほぼ個室感覚で、フラットに近く、私の時代のファーストクラスです。IT時代を目の当たりにして、たじろぐばかりでした。旅はいつの時代も刺激を受けます。ラッフルズホテルを満喫したことは一生忘れないでしょう。息子はもちろんですが、11歳の孫も勝手知ったる町のようで、自然と会話もでき驚くばかりです。

 

 

 勝手な理屈の連中

 家づくりにはいろいろな知識が必要です。ローン、登記、申請、上下水、地耐力、抵当、敷地実測、概算見積もり・・・それからやっとデザインプラン、マテリアルなどの打ち合わせに入ります。銀行は自分たちが決めたローンのことしか知らず、地耐力屋は我々の多くのことを押し付けます。役所もジュ分の仕事の範囲しか知識はありません。すべてをうまく取りまとめる力が我々には必要です。だからこそ声を荒げることもあります。誰のための仕事かというとオーナーが家を創るための仕事ということを忘れ自分たちの理屈だけを押し付けます。そんな連中は目が死んでる仕事をしています。おせっかいであろうと、いい家を創ろうとしているオーナーには我々が勝手な理屈をほざく連中を成敗しながら、オーナー代行としてすべてをまとめ上げます。それにはいろんな知識が必要ですし、経験がものを言います。くだらないことで邪魔する奴らに負けるはずはありません。

 

なぜつぶれないのだろう

我々のような家づくりをやっていると、うまくいくはずがないと福岡の著名な偉い人、数人から以前言われました。オーナーに我々のデザインを提案して、一緒にいい作品を創ること、家は美しくないといけないこと、職人にも考えを聞いて、参考にすること。すべての責任は我々が負うこと。家はオーナーと我々の共有財産として、見守り、お互い年月とともにお付き合いを深めていくこと。われわれにご相談があれば耳を傾け、いいアドヴァイスを送る努力をすること。新規のお客様のご案内をさせていただくこと。偉い人は「どうすれば利益を上げるか、会社を大きくできるかということを考えなさい。」と言われました。わたしにとってはくだらないことで、心になにも響きませんでした。自分のやりたいことを必死でやって潰れたらつぶれたで何の後悔もありません。お金も人もいない中コーディネーターといろんな修羅場を超えてまだやれてます。いい家やいいオーナーとたくさん出会いました。誇りです。えんぴつを握れる限りやりたいと思います。最近偉い人と会う機会があり、「えー、まだやってるの。」といわれました。作品集をお見せすると「よく頑張ったんやね。でももうけんやろ。」どこまでも魅力のない悲しいおっさんです。こんな人に相談した自分の馬鹿さ加減も反省します。今は誰よりオーナーとコーディネーターを尊敬し信頼してます。仕事は自分なやりたいことをやって人の役に立つことです。

 

着工前のやるべきこと

宗像の新築における確認申請提出しました。改定後でくだらないことばかりさせられもっが嫌いになりました。住宅ローンの手続きにおいては、銀行のわがままさに立腹状態です。役所も、銀行も何様だと思ってるのか大嫌いです。整地工事を行い、水曜日に地耐力調査です。オーナーはご入居者の所をご案内しました。4件目の案内です。ご入居者が良くしてくださり、感謝しています。多くのオーナー同士が家づくりを通してお知り合いになり、行きかうようになっていくことが楽しくてなりません。11月着工です。

世界陸上

陸上に目を向けることは世界陸上やオリンピックです。日本での開催で多くの観客が国立に詰め寄り日本選手に大声援です。皆選手は「こんな大声援の中で競技して鳥肌ものでした。幸せを感じました。ありがたいとおもいます。幸せです。」ほとんどの選手が感激の声でした。プロ野球選手などは毎日3万、4万の観衆の中で試合をして、それが当たり前のようにふるまってます。くちゃくちゃとガムを食べ、唾を吐き、だらだらした態度は好感が持てません。真摯に試合に集中し、スポーツマンシップを守っている大谷にファンは魅せられます。ただ日本のスポーツ中継の在り方も考えてほしいと思います。タレントはいりません。そして絶叫型のアナウンサーはうるさうだけです。

怒りが頂点

確認申請を提出するのに、くだらない法改正のせいで時間もかかり、申請時間も長くなり今まで以上に我々の仕事の邪魔になり、オーナーはお金がかかります。役人に聞いてもぶっきらぼうな態度で、「お金がかかろうと決まりだから。」という始末です。その結果が箱のような黒い家、白い家でみっともありません。銀行ローンセンターは法改正があったことも知らず、相変わらず、国民の家づくりを応援することもなく、今、新築件数は減り、増改築に目は向いてます。マンションや建売、企画住宅を家と思ってるのか、家を買うという表現ばかりします。家は建てるものです。確認のためには図面を創り打合せをして、書類作成計算など我々が作成し、役所に提出してなんだかんだとくだらないことでいじめられ。それから住宅ローンです。どちらかで許可がでなければ、設計確認料は建たないのにオーナーが我々に払うか、われわれがタダ働きかです。役所も、銀行もしったことではないそうです。はっきりそう言われたので怒りが頂点です。自分のことしか考えてなく、国民に奉仕する気持ちなど全くありません。相変わらず自分たちを特権階級と思っているようですが、残念ながら私はそんな仕事を軽蔑してます。本物の家を知らない連中が、何の自分 の意見も持たず、給料と年金だけを頼りに自分を売ってます。生きがいもなく、人の役にも立たず、哀れな人生です。国のやることもばらばらで内需拡大と叫ぶ各省庁もいれば、家を建てなくなる法改正をする馬鹿もいるし、銀行はどうしたらお客様がローンを組みやすくするかと考えず、投資屋に成り下がってます。なんだか中国やロシアのような国のようです。規制すべきは役所と役人、銀行の態度であり、彼らのしつけです。

 

ご入居者との時間

 ここ数日は福津の家の改修でした。無事終わり、素敵な空間がよみがえりました。ご夫婦とお話しする時間がたくさんあり、ご用意いただいた食事をいただきながらいろんな思い出話から、今後の家について語り合えました。ほんとにこの16年大事にしていただいています。ありがたいオーナーです。わたしの息子が家を建てる際参考にさせていただいた家です。家一軒一軒に出会いからデザイン、工事、メンテまで物語があります。この物語が我々の財産です。小さかった女の子3人がいまでは、母になり、仕事で重責を任され、立派にこの家から巣立ってくれたことも我々にとってうれしい限りです。きょうは目の前が海の家にもよらしていただき、お茶をいただきながらお話をして、事務所に帰りました。

 

楽しむため

 昨日は新築打合せの後、ご入居者案内で またお客様同志の交流ができました。 お客様とともに楽しめてます。わたしたちの家づくりは、とにかくお客様と楽しむことです。デザインがいいのは当たり前でたのしむためには、勉強を続けなければなりません。一言でいうと住み手も作りてもプラス思考が大切です。家が器と考えれば、たかが家ということになりますが、家族と笑いながら、生きていくための住みかと考えれば、大事な空間です。「なぜか落ち着く」「居心地がいい。」「好きなものに囲まれている。」「どこより家が一番。」子供が巣立ち、子供がときどき帰ってくる気持ちのよりどころでもあります。 sどんな家を創りためまだまだ頑張ります。

 

リタイヤしてる連中

 昔の仲間の多くは、リタイアして悠々自適のようです。うらやましいとは全く思いませんが、なぜそれができるのか不思議です。旅行に行ったり、ゴルフに行ったりしながらも、今一つ充実感がないという人もいます。「人間全く働かないようになると、つまらんばい。」といったり、「もう今更働きたくない。」と言ったり様々です。リタイヤしてる人の多くは、健康にきずかい、散歩やプールやジムにきちんと通い、週何回か病院に行ってるようです。ルーティーンがあると安心するといいます。「あんたいつまで働くと。」若いときから人一倍はたらいてきとるのに・・・・。でも人さまからまだ期待されてるということやから幸せたいな。」とにかく動ける限りはこんな楽しいことから離れることはありません。まだまだやりたいことチャレンジしたいことがたくさんあります。オーナーとの作品作りは格別です。