おとなしい師走 

おとなしいというか活気がないというか、年々師走の風景がなくなります。昔は今頃中州はすごい人であふれ、毎日忘年会という人も少なくありませんでした。帰りのタクシーが捕まらず困ってました。クリスマスは酔っ払いのおじちゃんが赤い帽子をかぶり、千鳥足でケーキを抱えて夜遅く帰宅 。中州中の店や商売すべてが浮かれた大人たちを受け入れ、演歌とともに喜びも怒りも笑いも涙もストレスも愚痴も酒と一緒に流していたものです。今では育児休暇を取り、クリスマスは家族で過ごし、正月は子どもたちは部屋にこもりでパソコンのようです。会社員はカレンダーやお歳暮を手にあいさつ回り。お付き合いの忘 年会。年賀状。年を越すにはそれなりに大変でした。でもそれが風物詩で嫌いではありませんでした。年末年始の休みだけ長くなります。わたしは3日には毎年事務所です。仕事を持ちご入居者とお付き合いできることでさみしさもなく頑張れます。大企業は社内留保はやめて、師走、全従業員で盛大などんちゃん騒ぎをやるべきです。下請けももちろん招待ですよ。

Many people in The Nakasu red-light district on the Nakasu Riverside on Saturday night FUKUOKA, JAPAN – July 6, 2019. Nakasu is famous for Japanese style Yatai, Many people comes at night.

ご入居者に支えられ

宗像の現場は捨てコンを打ちました。その後、戸畑に走り、ドクターのお宅に伺いました。自宅、クリニック、お嬢さんの家、とかかわらせていただき、シロアリの工事の見積もり、外壁の塗り替え、、コーキングの打ち換えなど打ち合わせてきました。相変わらず、きれいにお住みいただいてます。コーディネーターは、打ち合わせ中のご夫婦を糸島のご入居者の所にご案内させていただいたようです。いつも歓待いただき恐縮です。明日は大岳をご案内予定です。ご入居者に支えられています。我々のお客様のお人柄、作品、長いお付き合い・・・・建築を知らない銀行などにとやかく言ってほしくないものです。それぞれが自分の責任を果たして、人の役に立つことが大人の仕事です。自分だけいい目にあおうなどもってのほかです。

ご丁寧に

この時期、お歳暮をいただいたり、ご丁寧な寒中見舞い、お礼のはがき、メールなどいただくのですが、その文章の丁寧さや手書きの美しさを見るにつけお人柄がわかります。きちんとしたお付き合いをしていただき感謝します。わたしは最近確認申請やメガバンクにいじめられていますが、ご入居者とのお付き合いで癒されています。仲間や職人も「男気を応援します。」「負けづに言いたいことしっかりいって。」「安きに流されないで。」とメールをくれます。もちろんいうべきこと、抗議することは言わせてもらいます。ご入居者から佐世保の米軍住宅を案内してほしい。というお願いや、新規のお客様からご入居者案内も希望されています。この時期、われわれが建てた家はクリスマスが似合います。アメリカのツリーを飾っているお宅は特に素敵です。暖炉の炎と薪が燃える音、天井のパドルファンも最高です。30年近い我が家もこの時期が最高です。、、いろいろありますが、作る作品で存在を知らしめるしかありません。オーナーと喜びあえる家ではどこにも負けないように頑張り続けます。

 

壊れていく住宅業界

宗像の確認申請がやっと受理されました。工務店も銀行もじっと待つしかありませんでした。審査した日数は5日。何の落ち度も修正もなく、あとの時間はただ担当者の机の上で眠っていただけです。馬鹿がやる仕事ぶりです。また建築資材高騰という理由でとんでもない見積もりが出回ってます。ただ何でもない30坪弱程度の住宅が総建築費5800万だ、6000万だといいます。ばかも休み休み言いなさい。内容を精査すると、職人の工賃をべらぼうに引き上げてます。高騰した材料に利益を乗せ工賃を引き上げ、挙句諸経費だの交通費だのやりたい放題です。職人として、挨拶も言葉使いもなってない連中に限り、偉そうに「これからも値上がりしていくよ。」と笑いながら軽口をたたきます。てめえらの腕磨いて勉強してものいえと思い、こいつらも遠くない将来生き残れないとわかります。わたしはすぐ切ります。わたしの依頼する屋根職人、塗装職人と単価の差は3倍です。この人たちは謙虚に仕事に取組み、オーナーからもかわいがられ、何より腕が確かです。工務店が自分で見積もりをして職人を決める時代から、職人に見積もりを出させ、それに自分の利益を乗せる楽なやり方 をしてることも問題です。工務店は自分の単価を持ってこそ管理できるはずです。皆いい家を建てようと責任感をもって、努力を重ね、家づくりが大好きな人たちで作品をつくってきたのに、家づくりが壊れて行ってます。いつの時代も法改正などして誰かが金もうけする仕組みを作り、一時的に馬鹿がそれに乗っかり、本質を踏み外していきます。悲しいことです。今信頼できる職人さんでそれを打ち破ろうともがいてます。知識と、腕とデザインと、工夫と熱い気持ちがあれば、適正価格でいい作品はできるのです。多くのオーナーもそれをわかってくださってます。腕のない儲けより、楽しい貧乏を選びます。

 

  

 

従業員

我々の仕事は、、オーナーに喜んでいただく家のアイディアとデザインの提案を 行うことです。何度も楽しく打ち合わせ、話し合い、オーナーもわれわれも納得できてから着工です。いつもいつもオーナーが喜んでくださってるかを確認します。施工中も同じです。出来上がったものはお互いの共有財産です。その作品を通し、かけがえのない人間関係が出来上がります。それは10年20年30年と続いていきます。多くのご入居者から遊びにおいでという電話を毎週いただきます。お金に代えがたい財産です。多くの住宅メーカーなるものに、本当の建築家は見あたりません。オーナーは見ることなく、、会社の上を見ながら、自分で決済もできず、素人の営業マンと、工事担当も含め「従業員」ばかりです。会社の利益が全てのようです。それが嫌で私は飛び出しました。「君は会社には向かん。君のためにも、この会社のためにも辞めてくれ。」といわれたのが40年前です。自分でやる苦労より、コーディネーターとともにやってきた家づくりが最高でした。「従業員」はクリエイティブな仕事に携わるべきではない。金儲けのお手伝いが仕事です。役所も、銀行も「従業員」ばかりの昨今です。

 

業者、職人調子に乗るな

 確認申請が全く許可されず、皆困っているのですが、業者や職人も建築資材の高騰という理由で、自分たちの工賃も驚くほど上げてる連中がいます。良心的な業者とぼったくる業者では、屋根、外壁、塗装など倍以上の差があります。それでいて高いほうが下手なんです。坪単価でいうと建売のような家でも200万や250万という見積もりを出してきます。あきれて怒る気にもなれず。すぐ断ります。わたしが信頼する工務店や業者は適正価格です。理詰めで話す と250万や300万すぐ落ちます。そんな馬鹿にしたような連中が一番嫌いです。モノづくりをやめなさいと怒る時もあります。話し合って、自信をもってオーナーに見積もりを提出できることが大事です。いずれ20数年前のように仕事がなくなり廃業していくことにならないように考えてプライドを持てる仕事をしましょう。

今こそ働け日本人

週休2日から始まり、働き方改革で、働かないことをよしとする風潮です。飲食店も早く閉店し、有給休暇をしっかりとって、時給は上げて、子育て世帯に補助金をくばり、子ども食堂で食事を与えています。もっと働いて、頑張った人に手厚いとは思えません。子供の食事くらいちゃんと作りなさい。子供の教育費は親として最低限の責任です。私が見る限りそんな親ほど、遅くまで子供を居酒屋や、銭湯に連れまわし、学校に行ってる間はしゃべるために、親同士でランチです。こんな親をみてたら、子供はまともに成長するはずもなく、先が思いやられます。「働け」と叫びたくなります。福岡の街も照明が落ち、暗い夜です。残業がなくなり、そのため店も早く締まることで街に活気がありません。ゼネコンの現場は残業もなく土曜日、祝日は休みです。確認申請は長いは工期は長いは、建築費はでたらめに高いはで、ほくそ笑んでる大企業がいるようです。隣の我々の現場は日曜日だけ休みで、残業も行い、天気によっては日曜も職人は出てきます。オーナーに喜んでいただけることで、メンテも積極的にやります。それが仕事です。大手の現場は仕事ではなく作業です。お客様が見えず、会社の命令に従い動いているだけです。

 前向きな皆に支えられ

やはり我々の仲間は前向きに、すべての依頼を素早く対応してくれます。いくらパソコンやAIと言ってもみんなの力を借りて、いい建てものを創ろうと人と人が信頼し合い、前向きに仕事ができることは楽しいものです。オーナーにもその過程を見てもらえることで喜んでいただければ何よりです。宗像は杭を打ちました。確認が一向に進まないなか我慢できません。文句があるならどっからでもかかってこいという心境です。幼い仕事しかできない役人は我々おとなが教育してやらないとという心境です。民間の苦労も知らず 上の命令が全てと思っているなら、北朝鮮か中国に移住すればいい。東京のオーナーから図面の依頼をいただき、ご要望の質問にも我々の仲間が東京の同じ仕事の仲間に話をしてくれて、回答してくれているようです。 私は東京の役所まで言ってデザインをしました。北海道や茨城の工務店は新じゃがを送ってくれたり、近況を知らせてくれます。横浜のご入居者や、東京のご入居者は快適に住んでますよ。とご連絡いただいてます。全国に多くのご入居者や仲間ができて楽しいものです。そんな気持ちでお付き合いを始めようとしても、疑いの目で見られ、利益ばかり気にし、とんでもない誹謗中傷をしてくるところもあります。いい仕事や、仲間や何よりご入居者がいないのでしょう。残念です。人と人とのつながりを大事に思えないところは、こちらから願い下げです。

 

 

女性の力

 日本は昔から明らかに男性より女性が優秀と思っていました。男は力の支配で女性を第一線から退け男社会を作ってきましたが、徐々にそれも崩れ、日本の女性が立ち上がりつつあります。子供は母親のすごさを知ってます。親父より母が人として 優秀だということも知ったうえで生きてきました。わたしの周りでも、優秀ですごい女性が多くなりました。ご入居者の女性のお孫さんはオックスフォードに入学され、ピアノ、バレー、学業・・・・一流の成績で文化レベルが高いイギリスで堂々と日本女性ここにありを示してあります。また、うちのコーディネーターは知識と感性がすごく、経理から経営まで黙々と勉強します。オーナーの皆さんから彼女へのお褒めの言葉が絶えません。わたしなんかよりずっと優秀です。わたしの娘も根性が座り正しく世の中が見えていて、世の中や政治に甘えることの恥ずかしさを知っていて、プライドを持って仕事をやってる強い女性です。わたしの同郷で女性の同級生は私以上に自分の好きなことで人に喜んでもらおうとバタバタと毎日動き回り、誰より家事もしっかりこなし、笑顔で頭のいい人がいます。彼女を見てると尊敬します。一方、人の意見ばかり聞いて何したい、これしたい、というだけで何一つできず、一人で生きていけないのに、本気になればできるのよ。という言葉だけが独り歩きする人も多くなっています。 得を欲しがる人です。パートナーの力を自分の力と勘違いしてる人です。高市さんを優秀な男性で支える図式はこれからの日本の生きる道かもしれません。 期待します。 

東京で思ったこと

 先週に続き、日月で東京でした。休みの娘に頼み空港まで送ってもらいました。お客様のところで4時間ほど打ち合わせ,宿は両国です。国技館近くとなれば、夕食はちゃんこしかないと思い、「ちゃんこ霧島本店」に行きました。満足です。翌朝、西東京の役所まで行き、打ち合わせの後、日本橋で昼食です。今まで東京ではめったに見なかった軽自動車をよく見かけます。不景気なのか、軽自動車が魅力的になったのかはわかりませんが・・・・。帰りの飛行機は息子がプレミアムシートに変更してくれてて、ゆっくり足を延ばし、夕食まで食べて快適に帰れました。「これだけその年で働いてるんだから、移動ぐらい楽にしないと、死ぬよ。」と息子に言われます。貧乏性ですから。今回東京で二回乗ったタクシーは外国人運転手で一人は女性でした。田無の駅ではタクシー40分待ちです。ほとんどが杖を突いたお年寄りで袋を下げて座るところもなく辛そうでした。よく考えるとその辛そうなお年寄りの一人が自分だと気づき苦笑いです。駅では今になって、階段の手すりやエスカレーター、エレベーターにホッとします。福岡空港にはまた娘が迎えに来てくれて、「飛行機がついて20分で事務所まで帰れるんやから福岡はいいよね。」と娘。確かに。みんなに助けられながら頑張ってます。