子供の頃、お祝いの席で、子供に出してくれるダイアモンドガラナという炭酸飲料がありました。瓶の色と言い、中身の色や泡と言いビールにそっくりでそれを飲めることがうれしくて仕方なかった思い出の飲み物です。大人になって何人かにダイアモンドガラナの話をしましたが誰も知らないと言います。先日佐世保のオーナーとその話をしたところ「確かにありましたね。」とうれしい返答をいただき盛り上がりました。確実ではありませんが、どうも長崎県酒組合エリアのみの販売で、福岡などでは知られてないとおもわれます。「もう一度見てみたいし、飲んでみたいですね。」と話した数日後、佐世保のオーナーが売っている店を見つけてくださり、一箱かってプレゼントしていただきました。何も変わってなく、味もそのままで、懐かしさとうれしさで年のせいもあり涙ぐみました。家で飲みながら「まだあったか。」と独り言を言っている私を見た娘は、けげんそうに首を傾け、二階に上がっていきました。子供の頃、年に何回か飲ましてもらったこの飲み物は、今も私にとって「高級品」です。思い入れのある懐かしい物に出会うとこうも幸せな気分になれるのだと実感しています。