誰のための仕事かという概念が抜け落ちてることが多くなりました。住宅でいうと、自分たちの都合ややりやすさ、保守的な考えから抜け出せないところも多く、オーナーのほうを向いて前向きにやることが仕事であり、その経験が力をつけるということになります。町の行政も、役人や議員や、学者、地域の大会社の経済人で、物事を決めてます。だから市民がわくわくして待ちわびる仕事が見当たらず、いつの間にかへんてこりんなものができるのです。市民を巻き込んで討論し、アイデアをいただくこと、デザイン屋を使うこと、大きなランドスケープをまず描くこと。考え直してほしいものです。昔、私が離島の小学校、中学校を担当した際、小学生、中学生に意見を聞きました。彼らの建物なんですからどんな学校がいいのかたずねるのは当然です。福岡市の大人のエゴだけで作った学校はみっともなく、どこも一緒で、刑務所よりひどい建物で夢や希望もわきません。デザインが欠乏してる町福岡。