高校時代野球で汗を流し、一番思い出が多い悪友から朝早く電話がありました。人気者で思い出多いやつです。久しぶりに声を聴きましたが、元気がありません。よくよく話を聞くとあまり良くない病気のようで、つらい闘病生活に入るようです。あれだけの暴れん坊が気弱で会いたいといいます。私が知らないうちに同級生二人がなくなってたことも教えられました。改めてこんな年になったのかとさみしい気持ちです。人生で一番元気な高校時代を一緒に過ごした思い出はめちゃくちゃなことばかりです。よその学校と喧嘩をしたり、私の下宿に入り浸って女の子の話で盛り上がり、坊主頭を帽子で隠し成人映画を見に行ったり、対馬の私の家で野球部の連中と夏休みを過ごし、有明海のガタしか知らない彼らにサザエやアワビやウニなど磯遊びを教えてやりました。一足早く高校を出て社会人になった彼からはおごってもらったり旅行に誘われたり、少し刺激的な店に連れて行ってもらったり、大人を教わりました。同級生なのに、 兄貴です。下宿生活で金がない学生の私となぜか 気が合いました。まさに昭和の高校生でした。しごきも体罰もいい思い出話として、今、監督や先輩と楽しい酒が飲めるのです。 かけがえのない仲間になるのです。
