スタッフブログで詳しく報告すると思いますが、H女史が感性を磨くため京都に旅しました。まれに見る紅葉の当たり年でもあるようで、伝統を受け継ぐ日本建築と日本の庭の最高峰を感じたいい旅だったと言う報告を聞き、私やN女史も大変勉強になりました。かなりの知識と感性を持ち帰ってくれたようです。そのなかですばらしい京都の町は「あんばい」がわかる人たちで守られているような気がした。という感想をきいてひどく納得させられました。庭の造られ方、木々のバランス、散策する小道、水面にうつる紅葉、建物のスケール、そしてデイテイール・・・・・すべての人に感動を与えうる物を作り、それを守り続けているのは、人の感性であり、コンピユーターでも、取扱説明書でも、カタログ品番でもないのです。「どうしたらこんな素敵な庭ができますか?」という質問の答えは「あんばいよく」ではないでしょうか。レシピで料理、IH、オーブンのボタンで料理ではなく、自分の舌で「あんばいいい塩加減」のものこそがその家の味としてうけつがれていくべきです。謙虚に学び、多くのものを見聞きし、たくさんの経験をして「あんばいのわかる人」になりたいものです。「写真や映像ではなく行かなきゃだめですよ。」というH女史の満足げな顔を見て、なんか「ホッ」とさせられました。今後も「感性を磨く旅」を続けていこうと思います.