いつも土曜日はアポイントであわただしくなります。多くのお客様と会って、打ち合わせ、案内等充実した時間を過ごしています。ところで家を作ろうとするお客様は、日ごろ何気なく見ていたものが気になり出すようです。ホテルやレストランの照明、床材、テーブルやいす、車から見える家の屋根の色、玄関ドアのデザイン・・・・・。以前建設中のあるお客様がマリンショップ(船具店)から「船のランプ」をカバードポーチの柱につけたらどうでしょう?」と電話してこられたことがありました。「船用の時計もすてきなんだけど・・・。」とも言われてました。別のお客様は吹き抜けの大きな壁にタペストリーとして「和服の帯はどうでしょう?」といつてこられたこともありました。みなさんの真剣な姿勢からくる目の付けどころには、いつも驚かされます。H女史がお客様から喜ばれているのは、まさに目の付け所であり、お客様と同じ目線で器ではなくライフスタイルを考えることで、いっしょに探し、悩み、喜ぶからだと思います。そのため日ごろからいろんなお店をめぐり、たくさんの情報とブレーンをもっています。それがわが社の一番の売りでもあり、ほかより優れているところだとおもっています。先日N女史とハイアットリージェンシイーのレストランに行く機会があり、彼女が発した一言が「ブラケット照明の位置が凄く低くありません?。」ということでした。天井の高い大空間でいすに座った時のバランスで高さを決めているようで、確かに一メートル五十センチ位に取り付けてあります。N女史がそういうところに目が行くようになったことが凄くうれしく思いました。見たこと聞いたことを財産にしてお客様に喜んでもらおうとして動けば、自然とお客様が育ててくださいます。