身近になった天神

平田は毎朝早く天神の店舗改装現場に行ってます。段取り、打ち合わせなど一人で取り仕切り、いい作品を作ってオーナーに喜んでもらおうと必死です。オーナーも、「あなたがいいと思う店にして。」と信頼いただいてます。この仕事で縁遠い場所だった天神が身近になり、いろいろ刺激を受けてます。年とともに行動範囲が狭くなっていることに気づき、これではいけないと平田と反省しているところです。

何事も億劫がらず一歩前に進むと違う景色が見える、違う価値観が生まれるということを信条に、動き回っていた自分にもう一度もどらなくてはいけないと思います。この年齢で手に入れた感性を、また次の作品に生かしたいものです。ただ、今の天神の街並みは軽やかで、時間をかけて育むべき空間に出会いません。

商売をするオーナーの理性に忠実に店舗屋が動いてできたものは悲しく、デザイン屋が感性に忠実に創造した空間は人をひきつける力を持ってます。平田の感性の空間がまもなく完成です。

 

時は人を大きく変える

 

 

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