最近、下関、門司港、佐世保などに行くことが多く、その土地土地で印象深い建物が大切に保管され、守られ、町のシンボルになってます。憩いの場とか、喫茶店として開放したりしてますが、その建物の歴史が誇らしげに説明された看板があります。それを読むのが楽しみです。
私どもが家作りのテーマにしている、「美しい家を作ろう。美しい家は人々に愛され歴史を刻むことができる。」この言葉をかみ締めています。
「何年持ちますか。?」という質問の答えは構造的要素より、美しさの要素で決まっているようです。構造的に百年の耐用年数があっても不細工で街並みにそぐわなければ嫌気がさして十年で解体される建物もあります。我々も築十年以内の建て替えを数件依頼された経験があります。耐用年数が過ぎていても補強、工夫して残そうとする建物もあります。ビジネス最優先、利益最優先の会社が作る建築物は文化性や芸術性のかけらもなく表情が貧相で短命のようです。
人々から「この建物を残そう。」と思っていただける物を作り続けたいと思っています。そのための勉強や遊びを一生繰り返す人生でありたいと強く思います。