長崎空港から・・・・・・「あなたへ」

先日ハウステンボスB邸のメンテの件でメリットキャビネットの代理店の職人さんが東京から来てくれるということで、長崎空港に迎えに行きました。久しぶりに訪れました。大学の時工事中で赤い外壁に、アーチのデザインが斬新に感じてました。その設計事務所の福岡支店で一時期仕事もしました。親父の遺骨をもって対馬の家に戻る際も、悪天候で福岡からの便が欠航になり、長崎まで車で走り、この空港から帰った思い出もあります。

仲間や大事な人と夢を語り実現するために、がむしゃらに働き、同じ価値観を作り上げている途中で、突然亡くなったり、病気で挫折したり、価値観が変わったり、裏切られたりすることはとても悲しく苦しいことです。この年になると何度かそんな、静かな苦しみを味わいました。久しぶりに映画に行きました。最終上映は安く、人も少ないので昔はよく仕事帰り利用してました。高倉健の「あなたへ」というシンプルで表面は静かなストーリーの映画を見ました。自分の人生と照らし合わせなければ映画のほうから手を差し伸べて楽しませてくれません。熟年の映画です。下関、門司港、佐世保、平戸・・・・身近で思い出深い町が舞台です。背筋を伸ばして、身に起こることをきちんと正面から消化して「凛として生きよう」と思いました。