GWに入りました。楽しい打ち合わせの日々になりそうです。この時期、お客様を楽しませる時間を与えてもらえることに感謝します。楽しませてもらうより、楽しませるほうが性に合ってます。この仕事は人に夢や希望を与えながら、形を作ります。直接人の役に立つ仕事です。そうなるためには修業が必要です。人のためになる仕事が一番の目的である以上、修業は欠かせません。若者が修業することなくひらめきやアイデアで居酒屋をやったり、古着屋をやったり、ラーメン屋をやったりする商売には心ある大人は入りません。ひげを生やしやや汚らしく頭にタオルを巻く連中のことです。若い未熟な大工や職人を安い値段で雇って安い家を提供する住宅会社は、利益追求のための家造りです。発展途上国の人を驚くほどの低賃金で雇い、先進国のスターに高額の金をつぎ込み広告の力、企画の力で売る洋服屋も同じようなものです。そのへんの兄ちゃん、姉ちゃんをやとって全国展開してる居酒屋チェーンにはそれなりのお客しか入りません。人の迷惑も考えない酔って大声でしゃべり笑う品のない客のことです。接客どころかしつけもされてない覇気も夢も感じられない若者や中国人に汚く汚れた、清潔感のかけらもない制服を着せ、仏頂面で商品をビニールに入れさせるコンビニ・・・・・・そういうお店は「ありがとうございました。」ときちんと声に出し、おじぎすらできない輩ばかりです。その経営者連中が日本の経済界の上に立つ人と呼ばれマスコミでもてはやされてるのを見ると、日本も品のない国になったなーと思います。技術の鍛錬、修業が人を作り、接客も身に付き、味のある人が味のある商品を作り、それを提供してお客さんに喜んでもらうことができるのです。そういう考えの仲間たちといつまでも家づくりをし続けたいものです。いま日本に足りないものは修業です。伊集院静の言う、「修業を重ね、接客を重んじる品のある寿司屋には品のある客が礼儀をわきまえ食べに来る。くるくる寿司は給食センターだ。」納得です。未熟な自分を認めることから修業は始まります。