こだわり方を間違えると・・・・・

こだわった家を、空間を、インテリアを目指すことはとても大事なことです。ただ迷うこととこだわることは違います。こだわるためには学習と経験と聞く耳と、決断力が必要です。こだわるとは多くの選択肢の中から路線を決め、その路線のより高度なものを作ろうとすることです。一般に自分の路線というかテーマというか、それを決めかねてる人が多いようです。その時点でいろんなものにこだわると収拾がつかなくなります。大手住宅メーカーはそのような人をターゲットに、自分たちの作っている3つか5つの中の好きなデザインや、色を選んでいったら家ができるような仕組みをプレゼンテーションと呼んで、迷わせず、家造りを行っているようです。マンションもその一つです。作り手のペースなんですが、お客様が選んで決めたような錯覚を起こします、それに気づいた時、築3,4年であわててリフォームの相談に来られる方も少なくありません。「こうしろといわれから・・・・・・・・。これしかできないと思ってました。」

我々のお客様の多くが、ある意味、我々より、物知りですし、情報も持っておられます。海外経験も多く、自分の好みもはっきりされているので、お客様の知識を聞きながら一緒にテーマに沿って家造りをしています。今回のアメリカも一つの目的はオーナーがお好きな「モロッコランプ」を見に行くことです。ネオクラシックのインテリアを目指して、オーナーの知識、情報と我々の経験を一つにして空間を作ると、ほかにない本物のこだわりが生まれると思っています。我々の感性も磨き続けなければ、偽物の感性はすぐ見透かされてしまいます。平田が磨き続けた感性、知識、ブレーン・・・・・・・・ほかにない我々の大きな武器です。