入居者案内

久しぶりに、六本松のH邸を案内させていただきました。築7年の作品ですが、床にはモンテセロのフローリング、腰壁にはムク材のパネル、天井はレッドウッドなど、今ではほとんど作れなくなった本格的アメリカントラデイショナルのインテリアをテーマにした家です。木製窓はもちろんのこと、室内ドアも厚さ44mmのムク材は存在感たっぷりです。作り手の私自身が久しぶりのH邸に新鮮な感動を覚えました。それはたぶん、ムク材がかもし出す、良質な経年変化が、重厚な「味」を作り出しているからでしょう。自分たちが作ってきた家を検証することで、新しい発見や、次の作品へのエネルギーをもらえるということを再確認しました。H邸を作っていた頃のがむしゃらだった自分も、おもいだせました。そして何度も書いてきたことですが、「ご入居者がなによりの財産」ということも痛感しました。久しぶりの私を快く迎えていただき、お客様にも気さくに話しかけてくださいました。感謝です。「小澤さん、凄く太ったでしょ。」と言われた一言に、何の反論もできず、こころのなかで「ダイエットします。」と小さな決意をして案内を終えました。

300原外観薄暮

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です