わたしは最近「家族」という、一番小さくて大事なコミュニティーがなくなってるように感じます。夫婦二人暮らしは「夫婦」であって家族ではないと考えると、ごくごく、子育ての時期だけ「家族」が発生するのですが、思春期はこれが「家族」を一番受け入れない時期でもあるようです。わたしは、爺ちゃんばあちゃん、親父、お袋、と暮らし、隣が叔父家族、その隣がおば家族で、いつも多くの人がいる家でした。われわれで家をお建ていただく方も、ご夫婦二人暮らしが多くなりました。お子さん、、おじいちゃんおばあちゃんとはいい関係で別居です。誤解を恐れずいうと、家族がいい関係でいるための距離感が必要な時代になったのかもしれません。家族をうまくやるためには、一緒に住まないという選択をしているようでさみしくなります。お墓も最近は海や、木の周りに散骨してほしいという話が多く、家族が同じ墓に入る事も少ないと聞きます。もうすぐ結婚という形態も崩れるでしょう。ある意味、自分が人として魅力的で、しっかり生きないと、存在価値が薄まりそうです。「家族」も「民族」も消えゆく運命なのでしょうか?先日M家族のみんな素敵な笑顔の写真を見てしっかり家族が見えたことがうれしくて、事務所に来る人来る人に見せると、「素敵な家族ですねー」・・・皆口をそろえて、若い人もご年配の人も、「うらやましい。」という感想です。