関東では大雨で、大変なことになってるようです。50年に一度等という放送もなされてます。震災、土砂災害などおこるたびに、住まいは在来木造か、軽量鉄骨か、コンクリートか、ツーバイフォーか・・・・・・短絡的な比較がなされます。どれもいいところもあれば、欠点もあります。日々過ごす家は、自分に合った暮らしに適合する構造で作ればいいと思います。その中で、場所や地盤を考慮して、杭、高基礎、補強等で考えられるリスク回避を行えばいいというのが私の考えです。災害を考えすぎて日々の生活が快適でなければ、決していい暮らしとは言えません。200年や300年に一度の大津波に備え、海岸に、擁壁以上の壁を何百メートルも作り、日々の大事な景観を失うことは、私は耐えられません。わたしは木の家が好きで、日本もこれだけ洋風化した暮らしになればツーバイフォーがいいと考え、我が家はそうしました。アメリカは世界の中でもとびぬけて住まいの先進国です。木で家を建て、切った木の後に苗木を植える。70年から100年で老朽化し、土に戻り、植えた苗木が成木になる自然のサイクルが理想と考えます。コンクリート、樹脂、アルミ、鉄など、産業廃棄物は自然を破壊し、わたしには素材の美しさが見えません。在来木造の実家で育ち、社会人になって大型マンションで暮らし、自宅をツーバイフォーで造り感じることは、家は器ではなく、暮らしを考えて決めるものだということです。そして、買うものではなく、いろんな調査や話し合いをしながら、建てるものが住まいです。