母の納骨に日帰りで行ってきました。雨模様で、飛行機の欠航を心配しながらのわずか2時間半の滞在でした。実家は痛みと誇りと腐食で、住める状態ではありませんが、おふくろの着物や、思い出のものを、娘がスーツケースに詰めて、持ち帰りました。父、母、実家を亡くし、頭の中の、思い出だけになりました。時は刻々と、流れています。わずかに残っている、親戚が墓を守ってくれます。ほっとすると同時に、この故郷を出て行った自分の人生は、祖父母、両親、親せきの我慢の上に成り立っていたのかどうか考えてしまいます。家を継ぎ、墓を守り、生まれた故郷で、死んでいくこと・・・・・・今では自分のこの仕事を、思い切りやり続け、いいものを作り喜んでいただくことで、先祖に報います。