住職

年を重ねると、見送る人が多くなり、葬儀に参列する機会が増えます。子供のころ、あたまをまるめた住職が物珍しく思えていましたが、最近では、寺院仏閣、住職に目を奪われ興味を示すようになりました。葬儀の際の住職のお説教は今やっとわかる言葉です。修行を重ね仏に使えるということがどれほどのものかわかりませんが、最近は家族葬など、簡易的な見送りが多くなり、お墓を持ったり、檀家になったり。門徒も少ないそうです。お寺も営業が必要な時代になり、テレビに住職が出演したり、本を出したりは有名な人で、ダイレクトメールや、はがきで個人の法事を薦めたり、仏への感謝の念仏を唱える会を催したり、ペットの供養や、ペットと同じお墓にという話も聞きます。寺院仏閣の行事が「ビジネス」という言葉に近くなることを残念に思います。ただ仏壇と、墓はいつも生活の中にあるべきもののように感じています。お経と線香のにおいは家庭において爺さんとばあさんの役目でもあります。