最近、私どもの築20年の展示場に近所の方が立ち寄ってくださり、小物、雑貨を買ってくださいます。「前から気になって入ってみたかったけど、凄い家で入りにくかったのよ。」とおっしゃりながら、今ではお友達と2度3度と気軽に遊びにこられます。玄関扉を開け、案内板をおくことと、女房の接客が気楽さを呼び、人が集まってくださることで、元気をもらっています。不思議なもので、人が人を呼ぶのか、最近、業者の方や、職人さん、入居者など、多くの方が訪れてくれます。また昔一緒に働いていた仲間、疎遠になっていた友人から連絡がはいることが多くなり、「人一人の力」の大きさを痛感しています。私たちに必要な活動は、よそにはないいい物を作り、いい物を売ることで、認知してもらい、人が集まる環境をつくることです。それがなによりの「広告」です。人が集いだすと責任が生まれてきます。いつ来てくださってもいいような、時間設定と準備、前回より楽しめる商品やプログラム・・・・・。自分が楽しみながら、人を楽しませることが「いい仕事」だとおもいます。そして、仕事とは「接客」です。いろんな業種のかたに利用していただき、創意工夫して、人でいっぱいのDアートにしたいものです。
カテゴリー: 福岡の輸入住宅
商売の原点
最近、毎日150枚づつチラシ配りをしています。広告が多様化して、難しい時代だからこそ、原点に戻って訴えたいことをチラシにし、自分の足で配っています。地域密着もかねて歩き回っていると、「この家は、屋根を塗り替え、外壁と窓をデコレーションすればみちがえるようになる。」とか「エクステリアのデザインを変えれば、素敵な住まいになる。」など一軒づつアイデアがでてきます。ローラーとよばれるこの手法は、営業の原点であり、新人時代にやることのようにおもわれがちですが、経験をつんでからのローラーは面白くて、新しいビジネスアイデアが生まれそうな気がします。こういう時代だからこそ基本に立ち戻ることが大切です。始めて一週間ほどで問い合わせも数件頂き、なおさらやる気がでています。汗水流してがんばることは気持ちのいいことだと痛感しています。口の悪い娘は、「もっとたくさん配ってやせなさい。」といってます。「継続は力なり」・・・・続けてみようとおもってます。
百道地区 T邸
若夫婦の家完成
昨年の8月のブログ「若夫婦の家作り」でご紹介したT邸が完成しました。私どもで家を建て始めると子供ができると言うジンクスどうりに若奥さんのおなかには赤ちゃんがいます。ご両親の家に続いて建てていただき、本当に感謝しています。若夫婦が楽しく子育てしながら暮らす家をテーマに作りました。総坪数は大きくありませんが、空間のつながりで、広々感じます。高価なものはつかわず、アイデアと工夫で特徴のある面白い空間ができあがりました。必見です。メインファサードは北に向いて作りました。北のデッキや窓からタワーやドームなど市街地が望めます。夜景もきれいです。若夫婦の感性が作らせた家だとおもいます。周りに立っている住宅に比べると、圧倒的に存在感があり、主張があります。インテリアをトラッドにすれば、熟年夫婦の終の棲家としても暮らしやすそうです。いちはやくそれを察知されたのか、父親であるT先生がとても気に入っていただいていることがうれしくおもいます。
イメージスケッチ
素敵な作品ができそうです。
佐賀県白石町に現場調査と打ち合わせのため行ってきました。「がばいばあちゃん」の舞台です。オーナーは私たちの作品に以前から興味を持っていただいていたようで、お問い合わせいただき、入居者案内で凄く感激されて、契約にいたりました。敷地の確定に手間取り、心配しておりましたが,約150坪のりっぱな敷地が本決まりになりそうで、本腰を入れて着工の準備です。お若いオーナーですが、いい家を作ろうとする意欲が伝わってきて、期待にこたえなければとおもっています。佐世保や福岡での入居者案内の際「今まで見た家とぜんぜん違う。重みがあり、細かいところまで気を使っておしゃれに仕上がっている。」とおっしゃってました。うれしい言葉です。クレームの少ない家を作ろうとするより、ワクワクしてすごく喜ばれる家をつくりたいとおもいます。メンテナンスの要らない家より、必要なメンテナンスをすることで年数と共に味の出る家をつくりたいとおもいます。そして「美しい家」をつくります。期待してください。有明海沿いですから、地耐力調査から慎重に行います。
ご案内した佐世保のS邸
忘れることのできないお引渡し
2月末に2棟のお宅をお引渡しさせていただきました。約1年前、アクシデントで着工さえ危ぶまれていた物件でしたが、関係者の多大な協力と理解により完工できました。施工中もなにかと問題やトラブルの連続でしたが、建築屋として、「途中でギブアップだけはしない。」と言う強い気持ちで、みんなでがんばりました。私の力不足で、オーナーにはご心配のかけどうしだったとおもいます。皆さんに感謝しています。なれない銀行手続き、登記なども無事完了し、この土日でお引越しが終わられるはずです。私の人生の中で1番つらい1年であり、1番人を勉強した1年でした。自分が受けた仕打ちに対するうらみつらみはすぐには払拭できないとおもいますが、この引渡しができたことで本当の意味で再スタートが切れそうな気がしています。わたしにとって節目の引渡でした。オーナーからは「お疲れ様でした。満足しています。」「いつでも案内につかっていいですよ。」「予想以上のできばえで、たのんでよかった。」などうれしい言葉ばかりいただき、早めに入金もしていただきました。つい目頭が熱くなります。家は引き渡してからが本当のお付き合いです。今後ともよろしくお願いします。そして無理難題を承知で協力してくれた全スタッフに心より感謝します。少しずつですが恩返ししていくつもりです。
リニューアル工事のおもしろさ
最近、在来木造や軽量鉄骨の住宅におすまいのかたからリニューアル工事のご依頼をいただきます。古くなったからきれいにするリフォームとは違い、デザインによる新しい住まい方の提案を求めていらっしゃるようです。輸入住宅を真剣にてがけてきた私たちならではの空間デザインや性能アップに期待されてるようです。日本のメーカーの考え方と大きく違う住まいの考え方に、「目からうろこです。」といってくださる方が多く、ともすると新築の方より私たちの提案を前向きに考えていただけるような気がします。今住んである家の不満なところを教えていただき、我々がその原因解消と新しい暮らしの提案を融合させればすばらしい住まいに生まれ変わります。リニューアルだからこそ出来上がったすばらしい空間にも多々であいました。スタンド、カーテン、小物など細部にも手を抜かず、楽しく一緒にプロデユースすることが大事です。この仕事はけっして「建築屋」ではできません。リニューアルは「デザイン屋」の仕事です。テレビの劇的ビフォー、アフターは改造する家がひどすぎて「劇的」になっているだけで、いろいろな意味で頭をひねることがおこなわれているようにおもいます。レベルの高いリニューアルはこれからの欠かせない仕事になりそうです。
鹿児島出張
久しぶりに日帰りで鹿児島出張に行ってきました。高速バスで三時間半、往復8000円です。宮崎に、現場があるときは頻繁に車で往復してましたが、ウイークデーの遠距離出張は高速バスが安くて、疲れません。こんな考えになったのも、一日90本吸ってたヘビースモーカーの私が、奇跡の禁煙に成功して、「禁断症状」の心配がなくなったからです。鹿児島でお洒落なレストランで昼食をご馳走になった時も庭の見える居心地のいい禁煙席でおいしくいただくことができました。つくづく禁煙してよかったと思えた一日でした。八代近くの宮原パーキングで休憩停車をするのですが、飲み物と新聞を買ってゆったりした時間が過ごせましたし、帰りは映画を見て楽しみました。喫煙中は考えもしなかった高速バス、おすすめです。旅行など仕事以外でも車から離れて、バスや電車を利用することでゆとりのある楽しみを見つけられるかもしれません。そして何より安いのが魅力です。
築20年の展示場でアウトレット販売会
今、西新の展示場で、アメリカイーセンアーレン社のソファー、ダイニングセット、チェスト、デンマーク製のダイニングセット、輸入品の小物、雑貨など超安値で販売しております。訪れた方は安さと物のよさに驚かれます。単品ずつしかありませんのでお早いお越しをお待ちします。また、築20年の家を展示場として使わせていただいてます。オイルステインのトラッドな味わい深い空間も楽しんでいただきたいものです。輸入住宅についての情報、資料はどこにも負けないくらい持っているつもりです。作品集,洋書、雑誌、マテリアル、など貸し出しも行っております。総合展示場ではなく、単体の展示場でしかできない展開をやり続けたいとおもっています。イベントリクエストも受け付けます。アイデアをください。新着情報でLED白熱球についてお知らせしています。驚くほどの長寿命、明るさ、安い電気代などいいことずくめです。外の照明に虫もほとんどつかず、黄色い色のやさしい光も可能です。展示場のランプを一部LEDにしております。それだけでも月の電気代は三分の一近くになりました。お勧めです。とにかく気楽に遊びに来てください。
盗作
長くこの仕事をしていると、自分たちが提案したデザインやプランが横流しにあって、他社で建設された例がかなりあります。何社かに計画を依頼し、気にいったデザインを安さを売り物にした施工会社に、もちこむことで、得した気分になっているようです。こういう扱われ方をすると悔しくもあり、腹も立ちますが、建った家を見ると、私どもが意図しているものと大きくかけ離れ、駄作ばかりです。所詮、センスがなく、損得しかかんがえていない注文者と、ポリシーもなく儲かりさえすればいいと考える施工会社が話し合ってできた家ですから当然そうなります。両者ともそれがおかしい家だということすらきずかないで、得したとか、儲かった、とおもっているのですから、めでたいばかりです。こういう人たちは、人そのものの魅力に欠け、喜びの中に「金」が絡まなければならないかわいそうな人生を送っているに違いありません。また、私どもの作品を、オーナーにも我々にも許可なく商品パンフにのせたりされたことも、多々ありました。しかし、こういう仕打ちは、いい家を作っているからこそだとおもってこれからもがんばりたいとおもいます。話は変わりますが、久しぶりに贅沢させてもらって、最終上映で、オーシャンズをみました。NHKスペシャルの凄いやつと言う感じで、見たことない事実が見れたことがうれしくおもいました。免許証をだして50歳以上割引もうれしかったです。
懐かしい仲間と
3,4年前まで15年ほど一緒に働いていた仲間から連絡があり、久しぶりに食事をしながら懐かしい話に花が咲きました。お互いレベルは違えど、いまに苦労しているせいか、がむしゃらにプライドを持って作品を作り続けてた頃の話になってしまいます。いいオーナーと出会えたこと、しっかりしたポリシーをもっていたこと、向上心があったことなど、いいことばかりが思い出されます。苦しいこと、迷ったこと、怒った事も同じぐらいあったはずなのに・・・・。形として残る仕事って本当にいいなーとおもいます。かたちのなかにすべてのおもいでが詰め込まれています。時々あって話すことで、これからのエネルギーにしようとおもってます。彼もそうおもっているはずです。一番思い出に残っているのは、夜遅い設計室で、幼い娘の自慢をしあったことです。「小澤さん、俺の娘、最近,松島菜々子ににてきたんやけど。」とにやけた顔で話す彼に対して「俺の娘は、今宿の松たか子と呼ばれてる。」と返して、2人で笑いあったことです。今おもうと、恐ろしい発言です。彼にはこれからもいい家を建ててもらいたいとおもっています。