階段デザインのこだわり

百道のリニューアル工事も順調に進み、造作中です。工務店の社長や棟梁が変える予定ではなかった階段を作り直しましょうと言う積極的な提案をしてくれました。社長いわく「階段も新しいデザインに変えないとオーナーも自分たちも納得したリニューアルができたー。と言う気分にならんでしょ。」うれしい言葉です。中央区で来月着工予定の「正統派輸入住宅」の打ち合わせでも玄関ホールの階段のデザインで思考中です。存在感豊かな親柱で重厚に仕上げるか、ボリュートとアイアンの手すり子で繊細にしあげるか、迷います。アイテムの知識が増えれば増えるほどまた迷います。輸入住宅において、階段とはインテリアの中心的存在であり、家の格をも決めるほど重要な場所になっているようです。いまも曲線の階段にあこがれている方が一番多いのも格式高い洋館のイメージが定着しているからだとおもいます。

<熊本 T邸>

ペーパースクリーン版画展示販売会

4月25日「日」から4月30日「金」まで大場敬介,寿子二人展をDアートモデルハウスで開催します。和紙を使った現代版画の第一人者であるご夫婦の作品は魅力あるアートです。「風の木」というアトリエで活動されているおふたりの力作の数々をぜひご覧ください。ここ最近モデルハウスの来場者がまた増えてきたようです。西新エリアのマンションや百道地区の1戸建てにお住まいの奥様や熟年ご夫婦の方が、雑貨を買ってくださったり、リニューアルしていただいたり、カーテン、照明、家具をご購入いただいたり、またリピーターとしていろいろな相談やリクエストに訪れていただいてます。本当にありがたいことで、住まいのあたらしい情報発信基地として、いつ訪れても楽しいイベントやアイデアのあるモデルハウスに作り上げたいとおもっています。今日もマンションのインプラス工事とカーテンの打ち合わせです。増改築においてはほとんど徒歩でいけるエリアで商売をさせていただいてます。本当の意味で地域密着を推し進めていくつもりです。百道の大改造は、毎日朝、現場打ち合わせを行っていますが、やっと内部の仕上げ材撤去がおわりつつあります。23日からセントラルエアコンの設置とダクト工事に入ります。もう1軒の断熱工事はきょう夏に向けて南、西面の窓に熱線反射フィルムを貼って終了します。

FCバイエルン、ミュンヘン

今、リニューアル工事中のオーナーから誘われて、FCバイエルン、ミュンヘンのオフィシャルライセンスを取得したと言う店のランチをご馳走になりました。なかなか面白い店で、パンやドリンクもおいしく、雰囲気も悪くありません。好奇心たっぷりの私としては、その夜再び足を運びました。みんながお気に入りのドイツビールをでっかいジョッキでのみながら、ソーセージなど、ドイツ料理を楽しんでました。2台のモニターにはサッカーが流れまさにドイツのスポーツバーです。インテリアやスタッフのユニフォームはバイエルンカラーです。基本である料理も口にあい、はやりそうな予感がします。ビール好き、サッカー好きにはわたまらない店だとおもいます。地行交差点から六本松にぬける道沿いです。

看板と街並み

先日リニューアルした由布院の別荘の追加工事が終わったと言うことで確認に行ってきました。町の中は平日の午後にしては、観光客が多く由布院の人気の高さがうかがえました。由布院には、古い時代の懐かしい街並みや由布岳を象徴にした日本の自然美と温泉、田舎の風景と素朴な料理など、日本人がどんどん失いつつある物が観光のめだまになっています。今日改めて感じたことは、筆字の看板がすごく多いことです。料理屋もみやげ物屋も旅館、ホテルも日本名でなずけられカタカナや横文字は非常に少ない町です。「プリン」すら筆字で「ぷりん」です。そのなかで、銀行、パチンコ屋、ガソリンスタンド、ファミレス、スーパーなどいつもみかけるデジタル文字の看板が違和感たっぷりでめだってました。新宿も京都も由布院も同じ看板しか上げれない感性のない企業や会社は排除するくらいの由布院であってほしいものです。日本有数のアナログの町として観光地計画を推し進めるべきだとおもいます。「人の手と気持ち」で作られたものが集まることで、町にワビ、サビが生まれます。そこに人が集まり特徴ある文化が出来上がるはずです。横浜に住んでいる私のおじ夫婦は会うたびに「由布院に行ってみたい。」が口癖です。

磯崎氏設計のゆふいん駅

認知されつつあるモデルホーム

西新に事務所と共にモデルホームを開設して1年3ヶ月になります。築20年の風格ある住まいであたらしい展示場展開をしたいと考えて活動してきました。仲間たちと絵画、ペーパースクリーン、陶器などアート作品の展示即売会を催したり、輸入雑貨や輸入家具の販売、クロス、カーテンを中心にした模様替えの提案など、単体展示場ならではのイベントをお金をかけず、地味に根気強く行ってきました。近所にお住まいのかたがたに徐々に認知され、最近では、何度も足を運んでくださり小物を買っていただいたり、数件の方から家具購入と共に、模様替えの依頼を受けたりしています。ライフスタイルを話題の中心にした奥様たちのコミュニテイーの場になれたらと期待しています。おかげで西新でマンションライフを送っていらっしゃる方で、レベルの高いすてきな部屋を作りたいと希望されている方が多いということもわかりました。足を運んでくださった方が気楽に見れるマンションリニューアルのプレゼンテーションをすぐ用意するつもりです。ご入居者の方も訪れてくださる方が多くなり、お土産までいただいてます。まだまだですが、知恵を絞り、知恵を借りて、ほかにない楽しい住まいの拠点をお客さまの目線で作りたいと考えてます。奥様方と話してもスタッフを見ても女性の感性の鋭さにいまさらながら驚いています。間違いなく、男性より高等です。いまは、間違いなく家庭も、世の中も女性が作っているようです。

格安の輸入雑貨                                                                          脇本先生の備前焼き

人気の輸入クロス!

3連休に見学会開催

オーナーさんのご好意で3棟を中心に見学会を開催します。いつもいっていることですが私たちの家作りは「入居者案内」から始まります。確実にほかとは違う家を作っていることを見て、感じていただきたいとおもっています。器を見ることはもちろんですが、オーナーの声は何より参考になるはずです。お電話いただければ、日時、エリア、規模などスタッフがご要望に応じてご案内します。もうすでに2件ほどご案内予定です。リニューアルの作品も、戸建て、マンションともご案内できます。「デザイン」のある住まいをぜひ体感ください。あわせて、西新のモデルルームにもお立ち寄りください。

春を待つ別荘リニューアル完了

8年前湯布院で別荘を建てていただいたK様から、リニューアルデザインのご相談がありました。計画当時からK様と話して小屋裏に1部屋増築できるようにしていたため、押入れを階段にして、無理せずスムーズな2階が出来上がりました。新しく由布岳に向かって2階に窓をとり、リビング、ダイニングの吹き抜けを見下ろす室内窓も設け思いのほか、明るく、広々した空間ができました。玄関ホールや、リビング、ダイニングもグレードアップして、この連休、ご家族で春の湯布院を満喫していただきたいものです。今まで何件か別荘をたてましたが、K様ほど上手に別荘を利用されている方はいないようにおもいます。皆さん、だんだん行かなくなり、手放された方も少なくありません。お付き合いさせてもらって感じることは、K様の、家族、親戚、友人など素敵な交友関係を、より深め、より楽しむために別荘を活用されているようです。「人を楽しませることで、自分も楽しむ。」別荘作りの極意かもしれません。また、今回工事を請け負ったN社の監督の対応がすばらしく、細かい連絡、工程管理,施工図など、小さい工事にもかかわらず安心しておまかせできました。養生や美装も完璧でいつもこういうスタッフで家作りをしたいものです。

リニューアル工事のおもしろさ

最近、在来木造や軽量鉄骨の住宅におすまいのかたからリニューアル工事のご依頼をいただきます。古くなったからきれいにするリフォームとは違い、デザインによる新しい住まい方の提案を求めていらっしゃるようです。輸入住宅を真剣にてがけてきた私たちならではの空間デザインや性能アップに期待されてるようです。日本のメーカーの考え方と大きく違う住まいの考え方に、「目からうろこです。」といってくださる方が多く、ともすると新築の方より私たちの提案を前向きに考えていただけるような気がします。今住んである家の不満なところを教えていただき、我々がその原因解消と新しい暮らしの提案を融合させればすばらしい住まいに生まれ変わります。リニューアルだからこそ出来上がったすばらしい空間にも多々であいました。スタンド、カーテン、小物など細部にも手を抜かず、楽しく一緒にプロデユースすることが大事です。この仕事はけっして「建築屋」ではできません。リニューアルは「デザイン屋」の仕事です。テレビの劇的ビフォー、アフターは改造する家がひどすぎて「劇的」になっているだけで、いろいろな意味で頭をひねることがおこなわれているようにおもいます。レベルの高いリニューアルはこれからの欠かせない仕事になりそうです。

量か質か?

この歳になると、仕事の関係でも、自分より若い人と話す機会が多く、自分の20代,30代と比べてしまいます。個々人で価値観が多様化しているようにおもうのですが、それは経験からくるものではなく情報から得ているようです。話すと一見知識も豊富で「頭いいなー」とおもいますし、センスも悪くない。しかし、私には、若い人から情熱や夢やギラギラしたエネルギーを感じたいとおもっています。私は、若い人によく「仕事は量か質か?」と言う質問をするのですが、ほとんど「それは質です。」とこたえます。間違いではないとおもいますが、量をこなし、経験つんだ人がその後、質について考え、語る資格があるとおもいます。まずがむしゃらに量をこなさなければ一流になれません。そしてそれは若い時期にしかできないことでもあります。自分が若い時はこんな説教じみたことを書くオヤジに反発していたと言うのもこれまた事実です。自分の子供たちも含めて若い人と話すことができると言うことはオヤジにとってうれしいことです。

おもしろいリニューアルの実例

ペットと暮らす家

我が家にも犬が2匹います。私は以前から、犬アレルギーです。娘からせがまれ、外のデッキで飼うことを条件に8年前、チャーリー一家から子犬を譲り受けました。月日がたつごとに「主人」の座は私から犬に移っていき、今では、リビングのソファーは完全に占拠されています。もちろんかわいいのですが、尻尾を振ってのお帰りの儀式も、「上から目線」のように感じるのは私の僻み根性でしょうか。その後「ペットとともに暮らす家」をいくつか手がけさせていただくたびに、我が家流のリニューアル計画が頭に浮かびます。なんとか実現して「主人」の座をとりもどすつもりです。

H邸 2004年●ペットの浴槽がある家

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