わたしは、住宅デザインは美しくないといけないと思っています。その感性を磨くのはひらめきとカンで、そのひらめきとカンは遊びから自然と学ぶものと思っています。その遊びは一人ではなく、仲間というか話せる人が必要です。飯もひとりで食うのではなく、景色も一人で見るのではなく、スポーツも、旅行も、散歩も、・・・・・できれば一人じゃない方がいいと思います。私はこどものころから感受性が強く、大人の話を聞き、理屈をこねてました。理不尽なことも含め、人間に影響され、人とかかわることで自分のバランスができたと思います。人の頭で考え人の手で作った作品が人から愛されると思います。パソコンやアイフォンを相棒にする時代のデザインは機械との合作です。冷たく感じるのは年だからでしょうか。?
ものづくりは同じ意識の仲間と本気で取り組む作業です。その上に、金を扱う経済屋がいたり、そのよこでパソコンが使われたりすると、作品に、やさしさや、佇まいや、温かさや、凛としたものがなくなるように感じます。