念願かない、駆け足で、白川郷まで行きました。観光化されているとはいえ、世界遺産です。村での暮らしが垣間見えて、人の知恵や、工夫が感じられました。必要美というのでしょうか、大きいものでは5階建てにもなる、三角形の造形美と、雪と戦う窓や開口部の工夫が美しさを作り出しています。我々の作るプロポーションと同じような考えです。ただ家の真ん中は囲炉裏などの煙を通すように、格子床になっており、ものも置けます。いつもながら、非常ベルや、消火栓、火災報知機など、建築基準法や消防法が野暮な適用で、雰囲気をぶち壊しています。観光客は歩くときも、喫茶店も、食事時も、会話もなく、携帯を見るばかりです。なぜこんな馬鹿に成り下がったのでしょうか。