逗子にあるこの歴史ある別荘地は、日本一の高級別荘地と呼ばれ、セレブや多くの著名人に愛され続けています。われわれも一度依頼を受けたことがあります。住宅の規模も大きく、相模湾や富士山を眺められるロケーションはすばらしいものがあります。ここの住宅地の委員会には感心します。『ご入居者には敬意を払い、大事な仲間であるとかかれてます。オーナーには委員会は謙虚に迅速に事前相談、打合せを行い、不公平なく納得して喜んでいただけるように動くことが委員会の役目だともかかれています。よりよくするための会議がいつも行われ、住民参加の楽しいイベントや地域ともかかわっていこうとしています。建築コンサルタントが常に打合せに同席し、決まりごとの説明とともに、いろいろアイディアやデザインを提供してくれます。よりよく時代にあった町にすべきだとも言ってます。当然費用は発生しますが、わずかなものです。今、軽井沢や、熱海、ニセコなどすごい住宅地ができてますが、いつもここの運営をお手本にしてるようです。どこぞの住宅地のように知識も無いド素人だけで勘違いして支離滅裂で間違った運営をしてると、遅かれ早かれその住宅地は若い勢いのある人からは敬遠され、老人だけの哀れなすさみ方ををして消えていく羽目になります。東京であった若い経営者はその別荘地を時代遅れのゴーストタウンと呼んでました。事前相談も受け付けず、良い意見も無視し話し合いにも応ぜず、よりよくしようなどとはさらさら思ってなく、自分たちだけの老害会です。私から見て、神戸六麓荘などは、大手住宅会社や新建材の家などが町の景観を崩しつつあります。デザインのプロが排除され、住民が小さな権力を持ったと勘違いすると、ろくなことはありません。