時を重ねて

八月も終わりです。先日築十六年ほどのK邸に伺いました。我々がこの住宅を始めたころの上質なマテリアルでトラディショナルに作られた作品です。何一つ変わってないどころか、無垢のフローリングやドア、窓などはより重厚に変化し、本物のアメリカンハウスに改めて魅せられてしまいました。時代の流れでいまはこのような家のリクエストは少なくなりましたが、時を重ねることで圧倒的な存在感をかもし出してる家のすばらしさを再確認しました。住まいは商品ではなく文化です。住まいは買うものではなく造るものです。自分たちが手がけてきた作品を「時を重ねて」というテーマで再度見学会を開催できれば『本物の住まい』を認識いただけそうな気がします。入居者の方と相談して実現したいものです。

なかなか難しいことですが、私も年を重ねて、重みのある、落ち着いた人格、品格の持ち主になりたいと思っています。いまはまだ修行が足りず暴れています。子供やスタッフにさとされながらの毎日です。

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