住宅に携わり25年ほどたちます。最近になって確信したことがあります。私が求めていた家作りは、オーナーと語り合うことでした。話し合うでもなく、打ち合わせするでもなく、語り合い、認め合うことから始まると言うことです。契約を目的とした営業のノウハウを沢山教えられましたが、そこには感性やデザイン力は必要ないどころか邪魔とまで言われたこともあります。今我々のような小さいチームに家作りを託してくださっている方々は、語り合うことで価値観やデザイン力や実績力を評価していただけたと思っています。。組織ではなく、人です。今までにない楽しさ面白さを感じてます。反面くだらないものを一軒でも作り、裏切るとその時点で終わりです。いい作品を作ると御入居者とも長きに渡り語り合える素晴らしい関係が出来上がります。
「どんな営業をしてるのですか?」と良く効かれます。今は迷わず「語り合うことができるかどうかです。」と答えます。知識と感性を持たない営業マンには絶対語り合うことなどできません。だから営業マンも必要としてません。家を建てるのではなく売ろうとする組織に営業マンは必要なのです。自分が身をおいてきた組織でトップセールスと呼ばれていた何人かの人たちに何の魅力も感じることができず、売り方に不信感さえ抱いてました。「報奨金」と呼ばれる歩合が価値観だったからでしょう。数でもない、売上額でもない自分流の感性とデザインで本物の家作りを極めていきたいと考えてます。そこにはとてつもない喜びと、財産が眠っていると確信できてます。