ビフォーアフター

私が大嫌いな番組です。最近住宅会社やリフォーム会社がこぞってビフォーアフターの写真を掲載し、「これだけきれいになりました。これだけ変わりましたすごいでしょ。」みたいなことをやってるようです。そんな会社や人に限って大した事やってなくて前との比較をしないと大した空間が作れないのがばれるからかもしれません。前がひどければひどいほど都合がいいのでしょう。テレビ番組として、覗き見趣味の人には受けるのでしょうが、なぜビフォーが必要なのかわかりません。我々の仕事は、新築であれ、リフォームであれどんな条件であろうとも、どれだけオーナーが満足いく空間を作れたかということです。出来たもので評価されるべきです。ましてお金をいただいてるオーナーにはビフォーを見せる必要も語る必要もないはずです。

顔や体の整形手術のテレビや雑誌のコマーシャルと同じです。これだけ醜かった人がこれだけきれいになりました。痩せました。だからなんだとしかコメントしようがありません。「新築そっくりサン」・・・なんじゃそら・・・・・。「金出して所詮、新築のバッタもんかい。?」もう少し品のある方法で品のある仕事をしてほしいものです。新築が上でリフォームが下でもありません。中身、味、風合い・・・・見極める目が大事です。

「若いころ親がお金を出して買ってくれたこの家を崩して立て替えていいもんだろうか?新築はできるが、どうも何か引っかかる。」「ご夫婦が希望されてる家はリフォームで立派に実現できます。終の棲家として、明るくリゾート感あふれる空間を作りましょう。」出来上がったのがこの2例です。ビフォーなんて見せる必要も語る必要もありません。たいそうな理屈より、何ができあがったかです。