佐村河内とやらのニュースがやっと沈静化しつつあるようです。バカ二人に翻弄されたマスコミはじめ関係者は「喝」でしょう。あの種類の人間は相手にしないことです。どういう職種でも、作り手は無から有を生み出すとき、周りにとやかく指示されたり、条件を突きつけられたりしたら何もできません。わたしも、発想なんか湧くわけもありません。日本の住宅の世界では建築家ではなく、設計士がオーナーに、部屋はいくついるかとか、広さは何畳かとか、どんなキッチンにしたいか、風呂は?洗面所は?・・・・・・設計士と呼ばれる人たちはこれに答えてくれないと手が動かない技術者連中が多いのです。ライフスタイルも含めて、こんな発想のこんな暮らし方をご提案しますという作業が建築家の仕事で、職人に作るための指示書をかくのが設計士です。
われわれは、私がデザイン提案をし、統括します。M氏が実施設計、申請をし、平田がコーディネート、発注、K氏が輸入部材、渕上が造る。わたしと平田で、施工管理、こうして一つの作品は生まれます。会社が作るのではなく、「人」が、個人が作るのです。