今、住宅業界はパワービルダーに翻弄されています。パワービルダーとは平均30~40坪の土地付き一戸建て住宅を2000万~3500万程度で、1000戸以上建てる建売業者です。基本は地域密着ですが、今5,6社で持ち株会社を作り、日本中を席巻しているようです。住宅ビジネス、雇用、職人の保護、景気の下支え・・・・いろんな意味でやりやすいジャンルです。安倍総理なんか決して自分では建てないでしょうが後押しはするでしょう。数は少なく、50~100戸独自でやってる、各地のコストパフォーマンス建売住宅会社を含めると、相当な数です。まあ、マンション販売と同じです。積水を頂点に大手プレハブ住宅グループ、パワービルダー、地元工務店・・・・・・・・家づくりそのもの、考え方そのものが大きく分かれてます。我々のようなデザイン屋の提案で工務店に作らせる家づくりはほんの数パーセントもないでしょう。同じ住宅のくくりで語り合うこともないし、できないでしょう。われわれの家づくりに賛同し、理解を示してくださるお客様とはいい関係で素敵な家になりますが、それぞれのいいとこどりに走られるお客様は決して素敵な家を手に入れることはないでしょう。それぞれを正確に理解して、自分の家づくりを始められることを、お勧めします。価値観の多様化時代です。