週休二日とか、盆正月の長期休暇、最近では一週間の夏休み、育児休暇、金曜日早く帰ろうなど、やすめることがいいことのように言われます。私のおやじは船乗りで、おふくろは食料品店と、仕出しをやってました。じいさんの口癖は「大人の仕事に盆も正月もあるか。」でした。小さいころから、日曜日という感覚はなく、大晦日は21時に店を閉め、それから12時までかかって棚卸でした。おふくろはそのあと、正月の料理を作っていたようで、「盆、正月がいちばんいそがしい。」と言ってました。でも生き生きしてて、そんなおふくろが好きでした。運動会や、敬老会、・・・・いろんな町の行事の仕出しの注文を受けると、もちろん徹夜で、ぎりぎりに配達です。「小澤の弁当はうまい。」といっていただきたくて、数日前から食材とおかずを考え、楽しそうに悩んでました。親父も、当然海の荒れ具合で動く仕事です。特に冬の玄界灘は荒れるため、対馬に帰れず、乗組員は大きなフェリーで帰し、博多の船で、正月ということも少なくありませんでした。小さいころから休むということは身近になく、休まず働けることがいいことと叩き込まれたためか、いまだに休まなくていい仕事が素敵だと思います。休みなんぞ、自分が決めるものです。