私は今でも、図面やパースは手書きです。パソコンが苦手というより、パソコンが普及したころ、お客様との打ち合わせや、図面、現場と忙しく動き、マスターする時間もなかったように思います。いいか悪いかは別にして、忙しく仕事をすることで経験や実績でデザインを覚えました。私の業界ではすごいパソコンの使い手はそれほどいいデザインはできていないようにおもいます。パソコンをマスターすることに価値観があり、それが主役でいいデザインは脇役のようです。いいデザインができるようになるには、多くの資格を取る勉強や、パソコンを覚えたり、専門学校にかようことと思い込んでる人が多いと思います。ものの考え方が違います。それは手段であり、目標ではありません。師弟関係の中で仕事をしながら覚えていくことが職人の世界です。デザイン屋も同じです。