いつまでもぎらぎらしていたい

どの仕事も私の年齢になると大ベテランといわれ、落ち着きます。きちんとした作品を作ってきた人はその財産を使ってゆっくり仕事をします。しかし、アナログ頑固親父と陰で言われている私は、まあこれでいいかと、人にも作品にもやさしくなれません。お客様でも、工務店でも、理屈に合わない態度は許せず、作るものも自分の意図するデザインを追い求めます。昭和の男の働き方が身にしみてます。最近の人はパソコンを使ったテクニックは長けてます。たとえば安くて見栄えがよく、箱の形をおしゃれに見せるやり方です。でもこんなテクニック住宅は所詮何年かで飽きられ、歴史は刻めません。腰の痛みや足の痛みと戦いながらも、ぎらぎらした昭和男で作品を作り続けたいものです。