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学生時代に「シンメトリーでバランスのいいプロポーションの家が作れるようになりなさい」と耳にタコができるくらい聞かされ、指にタコができるまで一日で何通りもの外観図を描かされた思い出があります。若い頃はそれに反発して奇抜なものや人と違ったものを盛んに追い求めていたように思います。今になって名建築と呼ばれている欧米の教会や美術館、日本の寺院仏閣を見るにつけ、建築デザインの基本はシンメトリーでありそのデザインは落ち着きと安心感、そして長い年月、人をあきさせない「品」があると実感しています。こんな話をしていると口の悪い友人に「東京で刺激を受けていた人が京都に行きたくなったら年をとった証だぞ」と言われました。?そうかもしれません。