白石の家が仕上げに入り、塗装、左官、電気、設備、内装など全員集合で現場打ち合わせを行いました。ここからが我々の腕の見せ所です。H女史もボーダーを含めたタイルの割付、照明のデザインと影のでき方、カーテンの色と塗装で使う色のバランス、スイッチプレートのデザインなど職人に説明しながら現場を走り回ってました。いまだに一番難しく、いつも悩むのがカラーコーデイネートです。マテリアルのデザイン選びより家の印象を決める大切な要素が「色」です。個性を大切に家を作ろうとすると既製品の部材選びではなく「好きな色にぬれる」という自由度が必要です。我々の家作りの原点です。そして色を操る感性がより必要になってきます。決めた色が同じでも「つや」のつけかたで印象が変わります。何度も現場で試し塗りをしながら慎重に決定しています。今回の家は、アメリカンハウスの王道であるブルーグレイの「5分ずや」で外壁のラップサイデイングを塗ります。内部はキャビネットのボーン色にあわせてオフホワイト系の「5分ずや」にしました。一番大切な玄関ドアはサイデイングが終わって色あわせします。ソフトにこだわり、感性を磨く努力を日々つづけることがいい家を作る条件です。そこを謙虚に勉強したり努力したりしないで仕事をしてると、ソフトにこだわるオーナーからは「御用聞き」の仕事しかさせてもらえなくなります。最近他社で相談中、検討中、施工中のお客様からデザインに関するご相談受けることが多くなりました。ありがたいことですし、お役に立てればなんなりとご相談ください。白石の家は10月に見学会を開催させていただくつもりです。ガレージハウスまでなんとかまとめ上げて、「アメリカの暮らし」を見ていただきたいと思っています。