息子も娘も仕事を持って4,5年が過ぎ自分の仕事の価値や社会的責任、将来への目標、自分の力量を話してくれるようになりました。働くことにかけてはわが子ながら一生懸命で残業も休日出勤も苦にせずがんばっているようです。「お父さんの働きかたを見て育ったからこれが当たり前と思っているし、成果を出さないと面白くないから。」とうれしいこともいってくれます。「でもこんな考え方は時間貧乏になるね。」ともいってました。「一定時間の中で二つも三つも成果をあげようとするし、時間の許す限りがんばって先のこともやっておこうとする。それって実は非効率な考え方で仕事はエンドレスなわけだから計画を立ててバランスのいいオン、オフを考えないといい仕事はできないよう気がする。」
仕事への価値観をこのように植えつけてしまったことがいいことかわるいことか、何が正解か不正解かわかりませんが、自分を必要としてくれたり、声を掛けてくださったりする人がいれば喜んで会いに行きますし、提案を待ってくれている人がいればいち早く提出しようとがんばります。自分にとって楽しく仕事をするとはそういうことです。人に喜んでもらうことが仕事ですから。仕事を覚えるということは、知識やルール、やりかたを覚えるのが先ではなく、仕事で人に喜んでもらう気持ちよさを覚えることのようです。私の年でもまだまだ未熟のことばかりです。