友泉亭に見る心地いい佇まい

平田が「住宅の射程」という本を買ってきてくれました。磯崎新、安藤忠雄、藤森照信、伊藤豊雄が住宅について語っています。著名な大先生たちですが、私は誰一人彼らの考え方に賛同できず、失礼ながら「住宅がわかってない。佇まいが何たるかを感じ取っていないかわいそうなやつらやナー。」と思ってしまいます。だから、私から言わせると、彼らの作品のどの建物も、言葉も奇抜で自己満足で、使い手の評価が低いものばかりと感じてます。昼、中村と友泉亭に立ち寄りました。ここの佇まいから何かを感じ取れます。心地いい力がわきます。それにくらべ大先生磯崎が作った博多駅前の旧福岡シティー銀行の赤茶けたビルは、都心に建てるデザインでも、テクスチャーでもなく、駅を降りた景観を、壊していると感じます。それに引き換え「吉村順三」は作品だけではなく言葉にも佇まいが感じ取れます。わかりやすいやさしい言葉と美しいシンプルな形は、いままでも、これからもわたしの住宅の教科書です。磯崎が言うようにどういう意味にしろ「住宅に建築家はいらない。」という言葉の建築家とは彼ら自身です。。ただ少なくともオーナーに喜んでいただこうという気持ちがない人、自分の作ったものを謙虚に検証できない人を建築家と呼びたくありません。

 

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