ピンチの時ほど向上心

イチローのヤンキース移籍のニュースには驚かされました。成績が振るわず、下位打線か控えの可能性、守備位置もレフト、来季の契約も微妙、年棒は大幅カットの可能性・・・・・・・今までスーパースターで築き上げてきた物をすべてなげうっても、自分が奮い立ち向上できる場所をヤンキーズに求めたイチローはやはりすごい。何一つ守りに入らず、あの年齢で上を上を目指すエネルギーには驚きさえ感じます。得てして人は、ピンチになると自分の経歴や成功を武器に、レベルを下げた決断をするものです。低レベルに行くと自分も楽だし、周りもヨイショしてくれるので居心地がいい環境が作れます。私の以前の仲間もほとんどが「以前自分はここにいた。」を武器に、低いレベルのほうに転職していきました。そして入った会社のだめさを愚痴るのです。こんな人はもう成長しません。

成功すればするほど、年を重ねれば重ねるほど、薄れる向上心を保つことは容易ではありません。最近は向上心や好奇心が欠落してる子供も少なくありません。いろんなことがしたい、行きたい、チャレンジしたいという気持ちがなく、それほど頑張らず、勉強にも、将来にも目標がなく、人に頼り、ほどほどに生きて、ほどほどに食っていけてればいいやという自分に甘い生活をした子供は、ニートやフリーターから駄目な大人に育ちます。ほどほどの努力は努力ではありません。マラソンの有森じゃないですが、自分で自分をほめてあげれるほどの努力を若いうちに経験すべきです。道が自然と開けます。何かを一生懸命やり遂げた人は魅力的です。結果ではありません。

状来の自分が納得する生きざまは、向上心をもって努力し続けているかどうかです。

松井の去就が心配です。彼は常識人ですから賢明な決断をするとは思いますが・・・・・。