アメリカでは州単位で、住宅の展示会が行われます。建築家、インテリアデザイナー、エクステリアデザイナーが、チームとして「夢の住宅」をつくりあげます。10棟~20棟の展示で1つのコミュニテイーができ、1ヶ月から2ヶ月展示した後、販売するようです。何回か見学に行きましたが、家そのもののすごさより、イベントとしての発想に驚きました。デザイナーを育てる文化的な環境が作られていることを大変うらやましくおもいました。18軒が共有してゴルフ場をもち、それぞれのテイグランドに素敵な家が建てられていたストリートオブドリームスが強く印象にのこっています。ビジネスとして、「売る」ための住宅展示場を造り、飽きられると3.4年で壊し、また目先を変えて「売る」ため家を建てるというような日本のやり方では本当の住文化は育たないし、いいデザイナーも生まれないような気がします。そういうメーカーにかぎって、「エコ」をうったえるセンスの悪い「のぼり」や「垂れ幕」を設置しているようです。いつか、心ある人達と小さくてもいいから風土を大事にした「九州ストリートオブドリームス」をやりたいという夢をもっています。