母の施設に行きました。最近心穏やかになれず、仕事の合間や夜に、元気な母ではなく、弱ったさみしそうな母が時々頭に出てきます。椅子にきちんと座れず、眠ってました。職員の人に聞くと、夜眠らないそうです。起こして耳元で大きな声で「幹文よ。わかる。」「はい。」全てわかってないのですが声を聞かせてくれます。働き通しの母でした。みんなが母を語るとき、私の同級生やそのお母さんたちも、あんなに頑張って働いた人はいないといいます。まして寝たきりの祖父、祖母二人を介護しながら・・・・・・・。親父は船乗りで家には半分しかいないし、私は諫早の高校に下宿してました。叔父叔母と「小澤」を守った人です。尊敬してるし間違いなくマザコンです。「働く」ことの尊さを叩き込まれました。今の気分はまさに「吾亦紅」さながらで、帰り際に「髪に白髪が混じり始めても、おれ死ぬまであなたの子供」と胸の中で歌いました。

いつの間にか、きつい時、悩むとき、うれしい時、大事なことの前、母のところに行ってます。顔を見てると自分にしか聞こえませんが、いつも「しっかりしなさい。」と言われてるように感じます。9月は誕生日でした。まだ83です。時代は流れてます。