建築家のたわごと。

昨夜、早めにベットに入り、テレビをつけると隈研吾について、本人や周りの人が語ってました。安藤忠雄もその一人です。絶賛してました。突然友人から「テレビで、隈研吾やってるよ。」と親切な、うれしいメールをもらいました。わたしは一建築家をたいそうに語る本やテレビはあまり好きではありません。建築家なんて仕事は、自己主張や表に出ることなく、そっと、お施主様に忠誠心をもってその頭にあるものを形にする地味な仕事です。建物は建築家ではなく、決裁権があるお施主様か作ったものです。番組の中で、「日本の職人の腕と誠意は世界に誇れるものだということを日本人が理解していない。」というところは納得できました。建築を先生と呼ばれるえらい建築家が自ら語る間は、本物の建築文化のある国とはいえません。みんなが、一般の人たちが、こんな建物がほしい、素晴らしい、大事にしようといい始めなければ・・・・・。小学校などは、そこの小学生たちとアイデアを出し合い、コミュニティーのシンボルとして地域の人がお施主さんになることが素敵なことです。その手伝いをするのが建築家です。建築家とは技術者ではなく、ルールのあるデザイン屋です。施主がイメージしているもののデッサン屋です。わたしはやはり、「吉村順三」に真の建築家を見ます。