今F大工がいくつかの現場の大工指導に行ってます。我々の作る家は一般の住宅とは比較にならないほど、高いレベルの造作が必要です。いろいろなものの修め方、ディティールが理解できず、「はじめてだからできない。」「説明書がないからできない。」「図面がよくわからないからできない。」「初めて見る材料だから裏表すらわからない。」・・・・・・・・最後は「アメリカの家はようわからん。」・・・・・・・三流大工ほど、できない理由を声高らかに訴えます。職人に関わらず、とにかく、できない理由をたくさん見つけ、自分の能力はどこかにおいたままという人が多く見受けられます。如何したらできるか?もっとよくなるか?、お客様が喜ぶか?・・・・・・F大工はこう考え続け、いろんな相談をし続けます。一流と三流の違いはものの考え方です。
「国が何もしてくれない。」「政治が悪い。」「保障をしてほしい。」「補助金がほしい。」・・・・・・・・こんな考え方は何の生産性もありません。人のせい、人の助けを当てにするより考えてがむしゃらに働かなければ、道は開けません。自分から助けを要求する人は哀れに見えます。
アメリカと日本の家の違いとして、鬼門があります。「どこそこに便所があると不幸になる。」「どこそこに玄関だと病気する。」マイナス思考ですが、アメリカは「真ん中のエントランスは幸せになる。」「北のテラスはひとがあつまる。」・・・・プラス思考です。
この考えの仲間で家は建てたいものです。
自己責任の精神、プラス思考、先祖を大事にする気持ち、この三つが一流になる条件だと思います。われわれもその気持ちで頑張り続けていこうと思います。