時代の流れが速く感じられ、我々の時代のスタンダードが壊されていってるように感じます。物だけではなく、考え方や価値観も含めてのことです。衣食住でもしかりです。
洋服は賃金の安い外国人に作らせ、コマーシャルはとんでもない金をかけ、一年もてばいいものの大量販売。食べ物も、横文字の名前を並べ立て、高いコマーシャルでおいしそうに見せ、工場生産品をチーンしてだす。挨拶もろくにできない大学生に汚い制服着せて安く夜中まで金勘定だけさせるコンビニ。住まいも、イメージ映像のコマーシャルや、モデルホームで幸せそうな家族を見せつけ、現実は工場で作った台所や、トイレをトラックで運んできて組み立てる。これでは文化国家ではありません。すべて、軽い国に成り下がってます。
仕事とはどの分野もいい材料を鍛錬した職人でできるだけ安く世の中に提供しようと頑張ることでした。謙虚なその姿勢で、世界一の技術大国になったはずなのに、一部の経済人の金儲けのため、鍛錬した職人を排除し、いい材質に目を向けず、「価格破壊」に邁進しました。その人たちによってスタンダードは消されつつあります。彼らに日本はつぶされています。職人が市場で、魚を見て仕入れ、鍛練した腕で握るすしが日本人のすしです。坪20万の家で、ハッピーライフにも、家族団らんにもなれません。オーナーの希望の家は工場では作れませんし、作ってはいけません。スタンダードを守り続けます。何世代にも受け継がれる正統派の住まいをつくりつづけます。