世界の車窓から

この素敵な番組が長く続くのは、景色だけではなく、人が見れるからだと思います。異国へのあこがれや哀愁や、自分と違う人種が見せる笑顔や、さみしげな表情に、生活を感じ、共感すら抱きます。中島みゆきの歌の魅力に似たところがあると感じます。仕事柄車窓に広がる民家に目を奪われます。決して裕福な家ではないとすぐわかるのですが、シンプルでプロポーションがよく、印象的なカラーリングが自然の風景とよく合っています。見習うべきもの、忘れてしまっているものがあの短時間の映像に詰まっています。今この国の向っている方向は決して正しくないと感じてます。生活は便利になってますが残念ながら人も、家も、暮らしも、義理、人情も、退化し始めてます。病んでいます。ぼけています。