最近口先ではなく、実感として、基本が大事ということがわかるようになりました。お笑い芸人も、話術や、笑いの約束事など、基本を学び、下積みの舞台を踏んで一人前になった人と、基本や下積みを学ぶ前に売れた人はすぐわかります。いろんなジャンルで基本を身に着けてない人もすぐわかります。もちろんみんな才能はある人なんでしょうが、最近のメディアは、素人の変わった人がお好きなようで、バカや、オカマだらけです。歌にしろ、作詞作曲にしろ、基本を大事にした人が、文化を作る人です。日本では住宅というジャンルは、建築を学んでいない人が大半の業界です。にわか仕込みで、住宅の素人が営業と称してお客様に「販売」をします。こんな家は、街の景観にも貢献せず、人も大事にしないので短命です。金もうけのための家です。建築を学び、下積みし、デザインができます。そして、親方について修行した人が職人として腕を振るい、家ができ、それが街を作る。それが長く人々に愛され、年月の重みがデザインに加わる。それが本物の住宅です。基本の学び方は学校、弟子、独学・・・いろいろありますが、本人がそのジャンルが好きかどうかです。