臆病

わたしは、家にいた14歳まで母の教えや、家族、親せきとの生活で、「働く」ことが日常であり、大人は世のため人のために働けと教えられました。とにかく一族みんなでよく働いていました。そのせいかわたしも、やや病的なほど、働かない時間が怖くなります。臆病なのでしょう。休みも遊びも仕事に結びつく時間でないと不安になります。忙しいと安心し、暇だと怖くなります。人とのデザインの優劣や、お金のあるなしより、じぶんが納得するかどうかが大事です。「ま、とりあえずこれでいいか。」ができず、それをやるとずっと引っかかった気持ちで面白くありません。自分にデザインの才能があるとは思いませんが、納得するまで考え、仕上げる努力をする才能は人よりあると思います。「これ以上のものはない。」という提案を続けることだけは負けないでいようと日々思います。マンション、薬局等もそんな気持ちで鉛筆を動かしています。

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