不思議な思考、嗜好

田舎で生まれ育ち、若いころは都会に憧れました。食い物、着るもの、ネオン、車、・・・・今以上に都会と田舎の差は大きかったと思います。ブランド品にはさほど興味がなかったのですが、この年までに一通りいろいろ経験すると、上品なうまいものより、昔よく食った下品なものが恋しくなります。ハーゲンダッツより、アイスキャンデー、サザエのおはぎもうまいが、じいちゃんとばあちゃんがやってる昔ながらの下品な甘さのボタ餅、パスタより、粉を振ってつくった、即席のスパゲッティーをごはんがあかくなるように食いたくなったり、うまいパン屋のパンもいいが、無性にマンハッタンを牛乳お供で食いたくなります。ケーキも不二家のいちごショートケーキが好きです。酸っぱいくらいの白菜漬けで熱いご飯をまいて食べたり、のり玉をかけたくなったり、・・・・・・・・今も定食屋に行くと必ず、単体で卵焼きを頼みます。ラーメンが高級になり、高くなりました。マルタイ棒ラーメンが好きです。

ある作家がアポロが月に行った時、何か書いてくださいというリクエストに、「何用があって月へ?」と書いたそうです。抜群の感性です。私のおやじの船に乗ってたやや頭が弱い若者やっさんが博多の公園で職務質問を受け、「住所は?」と聞かれ、「跡上んちの隣。」とか答えたそうで、警察が「じゃあ跡上んちは?」と問うと「俺んちの隣」と答えたそうで、笑い話ではなく、親父が引取に行き、頭を抱えたそうです。

最近平田が私の横暴に、小声で「いつかボテクリ回してやる。」と小声で言ってるのが聞こえます。怒ることなく、「聞こえたぞ。」と笑顔で言える年です。「え、え。なんのことですか?」笑顔でごまかします。・・・・・あと10年もすると、弱った私を、笑顔で、ボテクリ回すかもしれません。