八千代座

山鹿に行く機会があり、八千代座によりました。案内人の方が説明をしながら館内を見せてもらいました。外からは何回か見てましたが内部に入るのは初めてです。傾斜のついた畳、花道、舞台や奈落、二階席・・・・・華やかな天井、昔ながらの大衆演劇の雰囲気そのままです。木で作られた細工の中に、知恵がたくさん見えます。

八千代座にしろ、熊本城にしろ、後世に伝えるべき建物ですが、今、これらの建物はこのまま建てようとすると許認可されるものではないはずです。多くの建物や住宅を、新築の際、県や市は審査し、厳しく指導してますが、自分たちが管理して観光の目玉としてる昔からの建造物に対し、「安全」をどう考えてるのでしょうか。私はそれらの建物を否定しているのではなく、なるべく現存のまま、手をいれることを最小限にして残し、正直に、今の基準以下だけど歴史ある建物を現存に近く管理しながら残し、みなさんに見ていただきたいと告知すべきだと考えてます。それでも何かあったら自己責任でいいと思います。

今の建物も新築時の審査はしても、年月を経て老朽化したものの安全性は誰もチェックしないわけで、役所のすべきことはたくさんあり、九時五時勤務、土日休み、有給たっぷり・・・・・そんな暇はないはずなんですが。お金を取って築年数が古い建物の検査を義務付ければ、街の安全、美化、財政もよくなると思うのですが。