FACE,TO,FACE

先日別荘のメンテナンス調査に伺ったS様のご自宅に提案と見積を持って訪問しました。18日に工事することで仕事の話はすぐ終わり、南阿蘇近辺のいい温泉を紹介してもらいました。聞かない名前の温泉ばかりで、温泉好きの私にとっては興味津々です。地図までいただき18日の仕事帰りF大工とよるつもりです。日曜日は白石の現場に行きました。盆前なので、日曜にもかかわらず大工も出てました。オーナーにも着ていただき現場打ち合わせです。窓が入り、電気配線、断熱材いれと順調に進んでいます。オーナーと大工や職人が打ち合わせをとうして親しくなっていき、声を掛け合うことがいい家を作るコツだと思っています。「顔の見える仕事」「人と人が話ながら進める仕事」・・・・・・・。デジタルの時代だからこそ大切なことだと考えます。

形を気にして中身がない

少し愚痴ります。最近政治にしろ、テレビの内容にしろ、出版物にしろ中身のない陳腐なものばかりで、うんざりします。「評論家」と言う職業が堂々とまかりとおっていることにも違和感を覚えます。まずいところや、だめなところの指摘合戦にはあきあきです。形を議論して、建設的な中身の議論から逃げているように感じます。広島原爆の日に流れていた被爆者の静かな語り口と涙に何より心を揺さぶられますし、開幕した夏の甲子園の高校球児たちの純粋な泣き笑いの表情に心打たれます。自分にとって中身のある仕事を一生懸命することで自分の考えを伝えたいと思います。それが自分の大切な人たちを大事にすると言うことだと思います。子供たちの笑顔、年寄りのシワ、汗を拭きながら働く人たち・・・・・・。ここに本物があることに今やっと気づき始めたようにおもいます。今まで以上に魂の入った素敵な家を仲間たちと作りたいと思っています。

さすが!美しい夜景

先日、撮影をしたO邸のプリントができあがりました。いつもながら、いいできばえです。そのなかでも薄暮の写真がよくとれてます。窓からの明かりが暖かく、白い塗り壁がうかびあがり、きれいな形です。残念ながらご紹介できませんが家の前でとった家族写真のみんなの笑顔が幸せそうで、見ている私たちまで微笑んでしまいます。本当にいい家族です。

うまい!

フレーミング大工のK社長が矢部川で自らとったアユをわざわざ、まな板、包丁、わさび、しょうゆ持参で事務所に届けてくれ、刺身に裁いてくれました。はじめて、アユの刺身を食べましたが,新鮮で臭みもなくほんとうにおいしくいただきました。対馬で生まれ育った私は川魚を敬遠してたのですが、見直しました。翌日は塩焼きもおいしくいただき、K社長のやさしい思いやりに感謝です。刺身ができた頃H女史が都合よくかえってきて、ふるさとの矢部川で泳いだ幼少の頃の思い出話をうれしそうにしていました。仕事仲間とのこういうひと時は活力になります。感謝です。ごちそうさまでした。

南阿蘇の別荘メンテナンス

私は面識がなかったのですが、福岡在住で、南阿蘇に別荘をお持ちのS様からご連絡を頂きいつものF大工とお伺いしました。定住の家と違い、別荘は管理が行き届かないことが多く、やや痛んでましたが、奥様と二人で雄大な阿蘇の山々を眺めながら林の中でゆっくりした時間を楽しんでいらっしゃるようです。煙突周りの漏水の仮補修を済ませ、景色のいいリビングでお茶とケーキをいただきながら建てたころの思い出話を聞きながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。痛んでいるところの見積もりをつくり福岡の自宅にお伺いすることを約束して帰路についたのですが、途中みなれないローソンを見つけ、飲み物を買いました。珍しいのか、何人かのひとが携帯で写真をとってました。夏のレジャーをかねた南阿蘇のドライブ。横がF大工ではなく素敵な女性ならいうことないのですが・・・・・。

年を感じた屋根足場

十数年前、前会社で設計させていただいた家のトッツプライト付近から漏水があり、補修をおこないました。F大工を中心に広い範囲で、トップライトをはずし、屋根をはぎ,防水紙、板金もやりかえました。ついでと言うわけではありませんが、シロアリ等できる点検を全て行い、完了です。久しぶりの屋根の上は高いところが好きな私にとってたのしいのですが、ぐらつく足場を登り、屋根足場をわたる行為は怖さを感じ、腰が引けているのがわかります。運動神経には自信があり、以前は職人さんたちと変わらないうごきができていたのですが・・・・・・。事務所でそのことを話すと「年をとると若い時の栄光を話したがるようになりますよね。」と、バッサリ切り捨てられました。翌日H女史に作業報告にいってもらうと、オーナーからいろいろご馳走になり建てたころの昔話に花が咲いたそうで、がんばりなさいと励まされ、小さな工事も依頼いただきました。ありがたいことです。

微妙なやさしさ

今日は月曜日でパートの熟女O(50)、ブログで紹介したやる気のないサル体型のN(38)、皆さんご存知の作業服が似合うボスH(44)がそろいました。恐ろしくもあり、おぞましくもある話の数々、私には到底太刀打ちできず、個室から怖いもの見たさで時々のぞき見る程度です。しかしながら昼食はおいしい家庭料理を食べさせていただいてます。本当においしくて、健康にやせつつあります。見栄えや上品なものより中身勝負の面々なのはわかりますが、冷たいお茶がコップに入りきれない氷の隙間に注がれて出てきた時には、やや驚きました。この人たちの友達であるYさんもときどきこのメンバーに加わる時があります。ひそかにDアートの「悲しみ組」と命名しています。詳しくはおいおい暴露していきますがかなりおもしろい話題満載です。乞うご期待。

リニューアル計画真っ盛り

中央区O邸は210の床根太が引かれ、迫力があります。O様の奥さんからお話をいただき、在来木造のご実家の改装計画をプランニングさせていただいています。また、マンションリニューアルのYさんの紹介で、同じ職場のN様のマンションリニューアル計画、前のブログで紹介したコンクリート住宅北九州Y邸の大改造計画など、改装の面白い仕事ををさせていただいてます。ご納得いただけるご提案をして契約いただけるようにがんばります。この暑さの中セントラルエアコンのあるお宅に訪問させていただくと、カラッとした涼しさと、きれいでさわやかな空気、家中温度差のない快適さ、まさに天国です。セントラルエアコンのあるリニューアル、お勧めします。

うれしい訪問

久しぶりに北九州のY先生ご夫婦から連絡いただき訪問しました。改装を計画されるなかでいろいろ見たり聞いたりしたけど、「やはり小澤さんに頼もうとおもってさがしたんですよ。」と涙の出るような言葉を頂き、大感激です。Y先生には昔から助けられてばかりで、今回もこんなチャンスをいただき恐縮します。コンクリートの大きな建物に久しぶりに入り、懐かしさとともにいろんな思い出がよみがえりました。今回奥様の要望される改装案自体が大変理にかなっており、いい計画になりそうです。リニューアルは不便なところや汚れたところをやりかえる作業ではなく、よりよい快適な空間に作り変えることです。「えー。」と言われるサプライズ提案をするつもりです。思い出深い家を思い出深い人のために手を入れさせていただくことは建築屋冥利につきます。がんばります。

たまらなく好きな建築家吉村順三

先日YOUTUBEで吉村順三の代表作品である「軽井沢の山荘」をみつけて、ひさしぶりに大好きな吉村ワールドに引き込まれました。「魂の建築家」として私も若い時から尊敬し続けてきました。住まいは資料や理屈で作るのではなく、体と心でつくるものであり、簡素にして品格がなければならない。「この空間はきもちいいだろ。」と言えるかどうかが大切だと言ってます。「建築とは,ひらめきと感」「設計と言う仕事は、寸法をきめること。」シンプルな言葉と威張らない作品は、いまも住宅を目指すもののかけがえのないバイブルだと思います。