パーゴラ

百道浜のU邸でビルトインガレージ前の空間にパーゴラを作る計画があり、スケッチをしてみました。徹底して家を草花や植栽で覆う美しい洋風住宅にはめったに出会いません。バラが絡む白いパーゴラをうっとうしくならない大きさで提案してみようと思います。バルコニーの手すりやフラワーボックスにまでいつも花が見える暮らしを望まれているU様夫妻は、リニューアルした室内から楽しむガーデニングだけではなく,その街並みの美しさにも貢献されていると思います。

きれいなプロポーションの家

白石K邸が梅雨で苦しみながらもほぼフレーミング完了です。夕方現場に着くと、フレーミング班である垣田コームの若々しい面々が現場清掃など帰り支度をしてました。一様に誇らしげでありホッとしているように見えるのは複雑な要求の構造体を梅雨のさなかやり終え、きれいなプロポーションが見えたからだと思います。彼らと形を見ながら少しの時間ですが語り合えることがよろこびです。お疲れさん。その後、オーナーのところにお邪魔して打ち合わせをさせていただきました。いつも思うのですがK家の家族はご主人も奥さんも二人の男の子たち(もっさり君含む)も、無理にまとまろうともせず、飾ることもなくそれぞれがじぶんのペースで話し、笑い,怒り、行動しているのですが、微笑ましい絆でしっかり結ばれているように感じます。オーナーの家を出てすぐ花火がきれいに上がってました。花火大会の日に打ち合わせに来て申し訳なかったと思い、すぐ奥さん電話を入れると「あ・・・・忘れてました。ありがとうございます。すぐみます。」と言う返事でした。電話を切った後私の頭に「サザエさん」が思い浮かびました

夏本番

南区M邸の屋根のトップライト取替えのため、足場から屋根にのぼり、打ち合わせをしたのですが、きょうは怖さより暑さでヘロヘロになりました。じりじりと黒い屋根に夏の日差しが照りつけ、板金は触れないほどです。百道浜のU邸は外構工事中で左官さんが汗だくでタイルを貼ってました。中央区O邸も先行配管の職人さんたちが水をかぶったようになりながらがんばってくれてました。白石のK邸がそろそろフレーミングが終わり上棟なので、これから走ろうと思ってます。急に夏になり、この暑さの中ではたらく「職人さん」には頭が下がります。我々は涼しいところですが精一杯いいデザインをして、打ち合わせを重ね、残業もしていい作品を作らせていただくようがんばります。暑い時期だからこそ元気を出して、笑顔で動くことでまわりのひとにもエネルギーを与えられればと考えてます。

小さな動き

今、少人数だからこその機動力ある動きを期待されているのがよくわかります。入居者宅への訪問や、現場近隣への挨拶やトラブル解消、ご紹介者の現場調査や案内など「迅速かつ専門スタッフと共に」を心がけているつもりです。まだまだ力不足ながら住まいのコンサルタントとしての細かいアドバイスや活動をじみちにやり続けるつもりです。「小さな動きを確実に大切にすることで大きな舞台に立てる。」高校野球時代の監督の言葉です。今の私にとっては地方予選こそが「本物の高校野球」であり感動と素敵な涙も数多く感じられます。甲子園に出た時からではなく地方予選1回戦から応援してくださる人のように、設立からいままで、波乱のときをご協力、支援、応援してくださっている方々に、納得いく全力プレーを続けることで答えたいと思います。

現場の主役

少数精鋭で家作りをするようになって感じることは「現場の主役は大工や職人たち」だということです。とくに熟年の大工や職人さんの経験には助けらてます。プレハブやローコスト住宅では、プラモデルを作るような仕組みが確立されており、経験や腕のある職人より、単価の安い流れ作業的仕事を好む職人が重宝がられるようです。私の場合、こんな家を作りたいという絵図らが頭の中で出来上がりそれを図面やスケッチ、打ち合わせなどで職人に伝えます。そのときそれだったらこうしたらどうだと言う意見やアイデアをかえしてくれることで何度助けられたかわかりません。ものの品番や記号で現場が動くのではなく、言葉で「ニュアンス」を伝え、理解し合い、工夫することで素敵な家ができ、みんなで達成感が味わえると思います。設計屋の知ってることなんて、熟年職人の経験の数に比べるとわずかなものです。先日、高木建設の事務の女性がU邸の完成現場の見学にこられました。自分たちの会社がつくった家を満足されているオーナーに案内してもらい「ここは棟梁がこだわってつくったところよ。」「これは専務が工夫してくれたところよ。」とうれしい説明を聞いてました。見学に来る事務の女性も素敵だし、案内してくださるオーナーも素敵です。こんな家作りを続けていきたいものです。

休養も大事

年のせいか、休んでないせいか、蒸し暑さのせいか、疲れて体の節々が痛い日がつづいてます。H女史がいうには「この一年半突っ走ってきた疲れが限界に来ているんじゃないですか。」と言ってます。彼女もくたくたのはずです。しかし、まだまだゆっくりするわけにはいきません。いい仕事をすることで疲れを少しでも和らげ、喜んでいただくことをエネルギーに変えがんばりつづけようとおもっていたのですが、「この仕事はエンドレスであり、疲れきって感性をからしては作品の魅力が半減します。休養も大事ですよ。」とあるオーナーから指摘されました。これから、バランスよく最小限の休養をとりながら生き生きして仕事をするつもりです。「社長もわたしも根本的にこの仕事が好きですから、結局休まずなんらか仕事の動きをしそうですね。」H女史の意見に苦笑いするだけです。

紹介と再会

1年ほど前マンション購入からリニューアルまでお手伝いしたYさんから、若いご夫婦をご紹介をいただきました。中古マンションの購入、リニューアルを予算内でお任せいただけるということで、さっそくお会いして、作品をご案内もさせていただきました。たいへん気に入っていただき資料をそろえて水曜日物件を案内する予定です。いい物を作りオーナーから満足いただき、紹介してもらえることがなによりです。日曜日の午前中、2年半ほど前に在来木造のご自宅をリニューアルさせていただいたK様がきてくださいました。サプライズ訪問でうれしい驚きでした。広い家を近くで買ってリニューアルしようかと考えてあるようです。なにはともあれ、訪ねてくださって再会できたことに感謝です。2年半ほどで娘さんが素敵なお嬢さんになっていたことにも驚きました。こうしてご紹介や再会でいい仕事をさせていただくことが自分にとって「居心地のいい仕事」です。若い時に勘違や無理をして形にこだわり重い鎧を着て仕事をしていたように思います。衣服だけではなく、気持ちにも作業服を着せて、気持ちのいい汗水流してがんばることが紹介と再会につながるようです。

お引越しと追加工事

百道浜U邸無事お引越ししていただきました。2ヵ月半のホテル暮らし、さぞ大変だったと思います。喜んでいただき引渡しできました。快適に暮らしていただきたいと願ってます。ありがたいことに、駐車場周りの床タイルや目隠しフェンス、コンサバトリーなどこだわって、手作りで植栽や日のあたり方と相談しながら追加工事として依頼されました。特にコンサバトリーは半既製品になりがちですが用途、空調、照明などデザインして快適なものを作ろうとすると手作りになるはずです。今回は白の下見板の内装に紫外線カットガラスからの木漏れ日をテーマにつくります。ご期待ください。引越しが終わった夜8時半ごろメインソファーがとどきました。コーデイネーターのH女史と相談され好きな生地で張替えを済ませたインテリアの主役はみんなのつかれを吹き飛ばすほど素敵でした。「ブルーリゾート」完了です。

皆さんに感謝

模型をブログに入れてすぐ、K奥さんから「ありがとうございます。」の電話をいただきました。つくりがいのある反応をいただき元気が出ます。夕方、百道浜のU様と完成間近の室内を見ていると、突然T先生ご夫妻が見学にこられました。U様は着工前T邸をご案内していろいろ参考になさいました。T先生の奥様は「新築と変わらないですね。」「在来木造の家が完全に輸入住宅になりましたねー。」とずいぶんほめていただきました。このような光景に身をおいていると幸せな気分になり、自分たちの家作りの方向性は間違ってないと自信が持てます。毎日遅くまで誠心誠意こだわりをもってがんばっている高木建設のみなさんにU様はいつも「お疲れさん。おかげでいい家になりよるよ。ありがとう。気をつけて帰りなさいよ。」と声をかけていただきます。こんなとき、オーナー、職人みんなに感謝の気持ちでいっぱいになり、この仕事は裕福にはなれないけど幸せにはなれる。と思います。3日に引き渡します。

模型完成

白石町の現場は梅雨真っ盛りの中、基礎が終わり、フレーミング中です。梅雨とはいえ工事の進捗が遅く申し訳ないのですが、模型が完成したことでオーナーに喜んでいただけるのではないかとおもいます。洋書の中でオーナーがイメージしていた「グレー」を基本色にサイデイングよろい張りの外壁です。小屋裏2階建で、カバードポーチと木製デッキが特徴のアメリカンハウスです。レンガ張りの煙突やドーマーなど輸入住宅特有のパーツでバランスいい形ができていると思います。模型を見てカラーコーデイネートを再考する必要があると考えてますがいい家ができると言う確信ができました。模型での検証は大事です。