佐賀のマンションリニューアルM邸引渡しのためここ二,三日夜遅くまで現場に付きっきりでした。いつものことながらF大工とH女史の仕事ぶりは頼もしく、プライドを持って動いてくれます。我々の作品はプライドをもてますがそれ以上にオーナーに満足してもらおうとする姿勢を誇りに思います。オーナーにもその気持ちが伝わるようで「F大工さんにお願いしたい。」「F大工さんにお洒落な造作をしてほしい、」と、顔の見える大工として認知されてます。H女史も同様で彼女の情報量、知識はすごいのですが、オーナーの要望をじっくり聞いて、謙虚な姿勢でタイムリーなアドバイスをおくっています。一コーデイネーターの域を超えて、一流の女性住宅屋としての顔がみえはじめてます。今日もある入居者のかたから「HさんとF大工と打ち合わせをして飾り棚を作ってほしい。」といわれました。顔の見える仕事ができて一人前です。
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久留米と佐賀のリニューアル現場
久留米の古い住宅をリニューアル中です。室内の壁はジュラクです。強く触るとぼろぼろと落ちて、小さい時、壁にボールを投げたりしてよく怒られてたのを懐かしく思い出します。その壁はそのままに、上から大壁を作り、洋館を作る予定です。
佐賀のマンションはF大工の巧みの技でモールやパネル等、造作が進んでます。部屋の真ん中に冷蔵庫置き場をつくり、その壁をインテリアの主役にするという大胆で、おもしろい改造です。F大工もいつになく雄弁で、張り切ってくれてます。
N女史が今日うすいピンク、濃いピンク、ショッキングピンク・・・・・・ピンクづくしの洋服で出社です。「なんだか気分が重かったので、家中のピンクを着てみました。」と、ドヤ顔です。春になり陽気がよくなるとおかしなのがでてきます。オオヤマサコを思い出しました。勘弁してください。
さまざまなリニューアル
佐賀でのマンションリニューアルM邸が着工しました。住まいながらの工事なので、いつにもまして段取りが大事です。オーナーはもちろん、上下左右の住人の方にも極力ご迷惑を掛けないように工程を考えてます。インテリアはエレガントモダンをテーマに、腰パネル、ケーシング、クラウンなどをポイントポイントで使いながら、一味違うマンションライフを提案するつもりです。施工中の打ち合わせが大事です。
久留米の在来木造住宅I邸のリニューアルももうすぐ着工です。この現場は住まいながらの工事ではないですが、入居日が決まっているためスピード勝負です。そのためには、ほとんどの物を決めて、発注する必要があります。着工前打ち合わせが大事です。
我々にリニューアルを依頼していただけるのは、今までの作品に興味を抱かれたからに他なりません。ありがたいことです。責任をもっていい作品にするつもりです。
成熟した家作り
量をこなしてきた人だけが質について考え、語ることができると思います。がむしゃらにたくさんの家を考えたり、作ってきた仲間と質の高い成熟した家作りを今目指しているわけですが、試行錯誤の連続です。幸いわれわれはオーナーに恵まれ本物の素材で質の高い住まいを数多く手がけさせていただきました。作品を見ていただければわかると思いますが、その経験はどこにも負けていません。
成熟した家作りのために設計屋がすべきことは、いい素材を選びそして生かし、変にデコレーションせず当たり前のことを当たり前に作るための寸法をきちんと決めることのようです。そしていただいた予算の中での芸術活動だとも考えています。つきつめるとやはりシンプルで美しいプロポーションの家ということになります。
最近はリニューアルの仕事が多く、今ある既存の空間を見て「リニューアルのひらめきとカン」がでてくるようになりましたし、それを実現する新しい材料などの知識も増えました。ソファーの生地の張替えと既存の再塗装でカラーコーデイネートを手抜かりなくやるといい空間が出来上がります。リニューアルの量をこなしてたくさんの経験を積み、質の高いリニューアルにたどり着きたいものです。
絶賛 セントラルエアコン
北九州N邸が細かい残工事、リクエストがほぼ完了しました。コンクリート住宅のリニューアルは、撤去,はつりなどが大変です。そのなかでセントラルを設置しました。かなり大変な工事でしたが、オーナーはその快適さに凄く満足されてます。当初個別エアコンの予定でリニューアル計画をしておりましたが、ご案内したご入居者の皆さんからセントラルエアコンの快適性を絶賛され、思い切って設置されることになったわけです。そのぶん、やや予算オーバーにはなりましたが「ほんとうにつけてよかった。Uさんに感謝してます。」とおっしゃってました。
私の知る限りセントラルエアコンを設置されたオーナーさんは皆ご満足いただいています。「これで寿命がのびる。」「家中が快適なので活動的になった。」「朝起きるのが苦にならない。」「お風呂やトイレも快適で今までの生活がなんだったんだろうと思います。」「家の中の空気が新鮮に感じる。」「今ではセントラルのない生活は考えられない。」・・・・・・。こまることといえば「外に出てみないと今日寒いのかどうかわからないことくらいです。」と笑顔でお話されてました。家の空間デザインもセントラルのあるなしで変わってきます。セントラルのある暮らしをご検討してみてください。
いろいろな現場
筑紫野で貸家のリニューアルをしています。オーナーの住まいとは違い、「住みたい」「借りたい」と思わせるリーズナブルな予算のデザインが必要とされます。素材感より色に神経を使いながら、なおかつメンテナンスがやりやすいもので工事を進めています。二月中旬完成予定です。約35坪の平屋は貸家としてはめったにない物件です。興味のある方は案内できます。
中央区U邸は、電気配線、セントラルエアコン配管、通気層工事等行ってます。厳しい工期ながら、こだわりと検証、提案と熟考を繰り返しながら進んでます。オーナーにも納得いただき、職人のやる気や手も止めないようにがんばりますが、いい物を作るということが何より優先事項だと考えてます。今回オーナーのリクエストでシロアリ予防に「ヒバ油」を塗布しました。知識としてはありましたが、実際塗ってみたのは初めてです。興味を持って観察し続けたいと思います。
北九州N邸、中央区O邸はお引越しされて、今手直し工事中です。最後力不足でややご迷惑を掛けたところもありますが、ご満足いただいているようです。入居されてからのお付き合いをしっかりやりたいと思います。
全てにおいて「提案し続ける」Dアートでありたいと思っています。今日はH,N両女史が、雑貨小物をデイスプレイしながら模様替えをしてくれました。「気軽に入って楽しいお店」の要素も取りいれたモデルハウスを目指します。見たくないでしょうが若かりし頃テレビで紹介された時の痩せた私やH女史のビデオも流れてます。作業後「それは流さないほうがいいのでは?」というような顔つきのN女史がキッチンでおいしいコーヒーをいれてくれました。
デザイン提案型リニューアルのすすめ
住宅業界は今、新築の仕事が激減し、リフォームの時代です。それも今までのような「外壁の塗り替え」「クロスの張替え」など、お客さんからのリクエストを待って、職人や、技術者が行う仕事から、今の住まいや空間を心地よく、素敵に変貌させるためデザイン屋の提案型リニューアルが必要とされつつあるようです。今日は佐賀のマンションリニューアルを希望されているお客様をご入居者宅にご案内しました。自分たちの提案をより理解いただくには、作品を見ていただき、オーナーに会っていただくことが一番です。よろこんでいただきました。いつもながらご入居者の暖かい対応に感謝します.いろいろな考え方に基ずく空間デザインを実際体感すると、いままでの住まいの既成概念から変わるといわれる人もいます。オーナーとじっくり楽しく話し合いながら、動きながら細かいことまでプロデュースできるのはコーデイネーターのH女史とNアシスタントです。「女性ならでは」の発想、色使いにはわたしも驚かされることが多々あります。キッチン、ヴァニテイ等の水周りに関する知識は、わたしなんか太刀打ちできません。最近全てにおいて女性はすごいと思います。
仕事にかぎらず、片付け、飲み食い、言葉使い、服装、態度等・・・・・・・「なにやってんですか。」「うるさいですよ。」「自分のことは棚に上げていろいろ文句ばかり言わないでください。」「じゃまですよ。」「白髪染めないとみっともない。」「ちゃんとしないとまた太ってきてますよ。ゆっくり食べてください。」・・・・・おっしゃるとうりなので反論もできず、熟年女性二人の職場は頼もしい反面けっこうこたえます。実情を知らない入居者の奥さんがH女史やN女史に「我がままで厳しい社長さんで大変でしょ。」というと「はーい。」と笑顔で答えている姿を複雑な気持ちで見てます。
穏やかな時間
年が明けて2週間、あわただしく過ぎましたが、16日、日曜日の午前中机に向かい久しぶりに穏やかな時間を過ごしています。暖かいコーヒーとプランニングブックを手元において今日はリニューアルのデザインに集中します。この時間が「生みの苦しみ」を伴うのですが、「ヨッシャ」と思うものがひらめいたときは最高の気分です。後はノリノリで手を動かし、頭の中のものを、伝えるための「絵」を書くだけです。いろんな人の手を加え、その「絵」が現実の空間に変貌するわけです。夢のある楽しい仕事です。
昨日U邸の現場での電気打ち合わせでした。H女史とオーナー家族で前打ち合わせを充分行っていたおかげで、寒い中短時間で終わったようです。わたしはひさしぶりの「ダグラスファー」の構造体に見とれてました。いろいろ工夫した構造でもあり、ご説明しながら仕上げに入っていくつもりです。「こだわりと工期」どちらも重要ですが、とにかく皆で楽しく、真剣にいい家を造ります。
リニューアル
今年の我々の一言にふさわしいのは「リニューアル」です。いろんな意味で「リニューアル」の一年でした。今までにないくらいのたくさんの住まいをリニューアルさせていただき、年明けにも着工予定です。マンションにしろ、鉄骨住宅、在来木造にしろ構造に関係なく、コーディネートが得意な自分たちには、やりがいのある楽しい仕事です。新築とはまた違うおもしろさ、奥深さ、オーナーとの関係がわかった一年であり、我々の仕事に関する姿勢、考え方もリニューアル中です。自分なりに感じているリニューアルで大事なことは、今住んであるオーナーの声を良く聞くこと、今の空間の悪いところではなく、いいところを大事にすること、使われてないもの、死んでいるものを生き返らせる工夫にチャレンジすること、そうすることでリーズナブルであること、・・・・・・。いまお持ちの家具の塗り替え、ソファーの生地の張替え、カーテンの縫製のやり替えなどは、新しいものを買う以上に、良質な考え方の行動だと思います。手間隙かかりますが、物を大切にすることがリニューアルの原点のように思います。「輸入住宅のDアート企画」に加えて「リニューアルのDアート企画」とよんででいただけるようにがんばります。ホームページに新しいジャンルをつくり、リニューアル作品も見ていただけるように製作中です。一両日中にはできそうです。ぜひご覧ください。
芦北へ
先日リニューアルのご相談にきていただいたY様の住まいを調査させていただくため、N女史と大工と三人で芦北にむかいました。最高のドライブ日和で、八代からはじめて南九州自動車道にはいりました。十五年ほど前、明治時代に建てられたと言う木造三階建ての旅館を日奈久温泉に見学にいった覚えがありますが、高速からはじめて見る不知火海、天草、雲仙などはとても美しく、新鮮な景色でした。ご主人と高速を下りた道の駅で、待ち合わせをさせていただき、昼時でおいしい「太刀魚丼」と「太刀魚のにぎり」をごちそうになりました。住まいの調査は、構造にダメージもなく、一安心でした。それより築十二年の「住まい方」がまさに輸入住宅で感心させられました。「輸入住宅」は器ではなく、ライフスタイルを表す言葉です。欧米の素敵で快適な住まい方を実現するために輸入住宅を建てるのであって、建物ありきではありません。年月がくれた木の味を大切にしながら、このライフスタイルがよりよくなるための提案をしようと思います。調査後奥様手作りのケーキをいただき、おみやげまでもらって帰福しました。楽しい一日でした。ちなみに、おんぼろマーチではなく、N女史の愛車で出かけました。車ってこんなに快適なんだとかんじました。