12月は特別

12月は毎年のことながら、あわただしい日が続きます。わたしは12月のざわざわ感が好きです。いつまでに何をしなければという雰囲気が好きです。工事の年内目標、メンテも正月前に、部材発注、年内書類提出、忘年会、クリスマス、私事では、娘の誕生日、掃除・・・・・・・・・・12月が、12か月続けばすごい経済効果のような気がします。輸入住宅ですから、雪化粧も似合いますし、暖炉も素敵な季節です。クリスマスのイルミネーションも、ツリーも・・・・・・12月は我々の家が一番似会う季節なのです。

改めて感謝

忘年会でした。この1年、多くのお客様と新しく出会い、ご入居者の皆さんにご協力いただきました。今、「幸せな忙しさ」を実感させていただいてます。ものつくりの集団です。経済人ではないせいか、お金としての財産は築けてませんが、かけがえのない仲間やご入居者と、悩み、相談し、作った家を見つめ、語り合える財産がたくさんできていってます。建築屋としては何よりの幸せです。平田に感謝し、頭が下がります。コーディネーターとしての腕はみんなが認めるところですが人として尊敬できる住宅屋になりました。頑張り続けてくれる最高のパートナーです。渕上大工はかけがえのない右腕です。。彼ほど私の家づくりの考えをわかってくれて手を動かしてくれる職人はいません。オーナーからの絶大な信頼は人間渕上が手に入れた何よりの財産です。多くの仲間と、わずかな料理とお酒で、楽しい時間を過ごしました。みんなに感謝です。いつか近いうちに、この仲間たちと、「アメリカで1年を締めくくりたい。」と強く思いました。

仕事とは

頭で考えた決まりやシステムを整えて、流行に乗ろうとする行為を仕事と勘違いしてる魅力のない会社や男が増えているように感じます。大手企業や、役人や、銀行に、「なぜできないんだ?」と聞くと、「こちらとしてはそういう決まりなので。」という小学生のような答えです。アメリカにいる、日本で使えないかっこつけ男も同じように、「アメリカでのビジネスはこうなってます。」という答えをドヤ声でのたまわります。「なぜ我々がお前らの決まりや、システムに従わなければならないんだ。」で、電話を切ります。取引終了です。仕事は誠実、親切、丁寧でなければいけません。これが身に付く人は謙虚で品格のある人です。

どの仕事も、「修行」が必要だとつくづく思います。15,6才から大工や職人,漁師の親方について、修行している若者は話してても気持がよく、若者のさわやかさや、夢が感じられます。そういう若者を育てる、大人になるためにもいい仕事を続けて、誇りある男でありたいものです。

シアトル 

携帯電話

電車や、喫茶店、で皆電話をいじり、見ている。最近では食事をしながら見てる。デートらしきカップルもそれぞれ電話をいじっている。どんな美人でも、かっこいい人でも、電話を操作している姿は場所をわきまえていないと、みっともなく感じます。自分の頭に何も入ってないあんぽんたんや一人では何も決断できない人たちが、お金を出して、たいしてえらくもない人工頭脳を買っているとしか思えません。電話が保護者で、いつも保護者同伴じゃないと生きられない人ばかりです。バカを養成する機械かもしれません。「使いこなせない時代遅れの親父が何を言うか。」という意見も甘んじて受けますが、風情や、情緒や、家で言うと佇まいや・・・・・そんな感性がどんなものかさえ分からなくなってる若者が多いこと。いつも書きますが、責任ある仕事が電話や、メールで行われてはいけない。顔を見て、表情や言葉の抑揚、身振り手振りで「人」とつながり、信用や信頼が生まれます。「便利」という言葉は決していい言葉ではなく、「軽く、適当に。」という意味が含まれます。「便利な男」と呼ばれたくないでしょ。えーーーーその意味さえ分からなければ人間やめれば。

幸せな時期

金曜日の昼、老人ホームの喫茶ロビーの家具を選びに、門司のウッドストックにスタッフ全員ご案内です。決まりました。その後M邸上棟式前夜祭が、夜、華々しく行われました。総勢6名で食事から、カラオケです。相変わらず、M様は、なぜか人をひきつける不思議な知識と、トークとユーモアを持っち合わせ、「そりゃいかんでしょ。」というような豪快なエピソードも多数お持ちで、われわれの時代の愛すべき悪さ坊主そのままです。こんな魅力的な男性が今いなくなってます。とはいえ、実際身近にいる奥様はさぞ大変なはずですし、お子様もあるときは尊敬し、ある時は反面教師として、幼少時代を送り、今立派に社会で活躍してあります。我々Dアート企画ではM家を明るく豊かな北朝鮮体制と呼んでます。

翌日は上棟式です。朝早い飛行機で奥さまも来ていただきました。近隣挨拶の後、お酒を四隅に撒いていただき、14名で直会です。その後平田とご夫婦は打ち合わせで、ショールーム回りだったようです。タフなご夫婦です。

8日は午前中北九州O邸の契約でした。来年はO邸の着工から始まります。O先生はもちろん、O先生のお父様にも先日お会いさせていただき、みなさんの、意見を参考にしながらを我々の代表作になるであろう大きな家を建てていきます。奥さまのご実家K先生ご夫妻、若先生ご夫妻も我々のご入居者で、皆さんが愛用されている湯布院の別荘も建てさせていただきました。恩があるご家族です。ベストを尽くし、必ず喜んでいただく家にします。

最近、充実した幸せな忙しさをかみしめています。毎晩仕事終わりに、「5年前から考えると考えられないほど、今幸せやなー」「ご入居者初め、みんなに支えられてますよねー。ありがたいですよねー。」・・・・・・・・・・・幸せな時期だからこそ謙虚に頑張ります。

 

 

 

 

 

新動画、ご覧下さい。

10の家の動画の下に、シンメトリィーの美しい家、カバードポーチのある暮らしの動画をアップしました。やや、わかりずらいかもしれませんがご覧ください。写真や、動画はなるべくリアルに作品を見ていただけるように、仲間に協力してもらい、安価で制作してもらってます。DVDもお貸しできます。お声をかけてください。

まだまだ発表したい作品が多数あります。動画で我々の家づくりが伝わればうれしい限りです。

模型の力

鳥栖M邸の模型ができました。オーナーと外装の素材、範囲を決めるのと、色を間違わないために模型は力を発揮します。今回は周りに何も立ってない敷地です。プロポーションも含め、模型を有効に使っていいものを作ります。現場は棟が上がり、形が見えます。模型とセットでイメージすると、間違うことはありません。7日上棟式です。遠くから見えて下さいます。喜んでいただけるよう準備してます。でも、本番より、ご主人だけが先乗りの前夜祭が盛り上がりそうです。

迫力のフレーミング

鳥栖、M邸のフレーミングは今日で棟木が上がりました。クレーンでの建て方は迫力満点です。小雨が降ったりやんだりですが、F大工、I社長はじめ10人ほどで終わりました。あとは来週、垂木と合板張り、ルーフィングです。大きい家です。3階に上ってる職人は誇らしげです。

予定通り、今月にKクリニック、M邸上棟させました。来月、薬局と、B邸2棟上棟させます。何とかして、目標を達成しようとしてくれる、職人仲間に感謝です。

言葉を亡くした仕事、表情を亡くした仕事

顔を見て、言葉と表情で物事を伝え、喜怒哀楽を感じ、伝わるものがあります。わたしは会って話したことしか信用できません。百歩譲っても電話です。最近の人はメールを送って仕事が終わり、ファックスして仕事が終わり・・・・・・・・・どんどん軽薄な仕事のやり方で、いいものや思い入れの強いものなどできるわけがありません。このような態度では、周りから学ぶことも教わることもなく、ただ作業をこなすやりかたです。機械のデジタルは便利でも、人の気持ちや行動がデジタル化することで、人は退化しています。

乗り物やホテルやレストランなどのネット予約も無機質極まりないものです。買い物もしかりです。人がばかになる仕組みを喜んで使い大馬鹿になってます。

今、魅力ある若者に会いたくてもトンと出合いません。

我々が無垢材で手作りでメンテしながら年月を重ねた家が重厚で素敵で味わい深くなるように、人の顔も、一生懸命自分の誇れる年月を重ねると深みのある魅力的なしわのある顔に変わります。いい顔のしわは多くのことを考え、学び、多くの人と会い、真剣に生きた人だけにできるものです。この調子だと今後みんな宇宙人のようになるんでしょうか?

安藤忠雄が今、東大卒の連中もまともに電話対応ができないと嘆いていました。ここ10年ほどで急速に質が低下したそうです。危機的状況です。躾のない社会から脱却しなければ。

プロデュースが大事。

お世話になってる対馬の大先輩の協力のもと、博多駅前に、対馬の民家を移築し、物産展、PR事務所が開設されました。行政を動かし、駅近くに木造の建物ができたことは本当に素晴らしいことです。

物産展としては、ちょっとさみしいものでした。対馬はお母さんたちが作る料理がとてもおいしく、加工品を売ることが主流になっていることに、納得できません。海がある街のお土産物はどこも同じです。トンちゃん、カジメの味噌汁、いり焼き、対州そば、ろくべえ、サバのさし付け、・・・・・・・・・おばあちゃんやお母さんたちが表舞台に立たなくては。商工会や役場の人がはっぴを着て売っても、何も伝わらないと思います。買いたいものが何もなくがっかりして帰ってきました。

イベントはプロデュース力、住まいはデザイン力です。